春から夏の季節の変わり目は、気温の上昇がしやすい時期。この時期は、肌が影響を受けやすく、トラブルになってしまいがちなんです。肌の仕組みを理解して、“肌体力”をアップさせることで、ボロボロの肌から、ツルツルの美肌を目指していきたいですよね。
今回の記事では、肌体力についてのことと、肌体力をアップさせるにはどうしたらいいかを一緒に考えていきましょう。
肌体力の向上で、肌にとっていい環境づくりを
体力は体だけではなくて、肌にも当てはまる!
体力と聞くと、一番に体のことを思い浮かべると思います。でも、体力というのは、体に限ることではないんです。
実は、女性が悩みを抱えやすい顔にも、「肌体力」というものが存在します。肌体力の向上を意識して、スキンケアをすることで、肌トラブルとは無縁な、美肌へ一歩近づくことが出来るんですね。
肌体力が向上すると、紫外線にも強い肌になれる!
肌体力が向上すると、どんな肌トラブルに強くなれるのかを、具体的にお話したいと思います。
例えば、紫外線。3月から紫外線の発生が気になり始め、5月にはピークを迎えます。紫外線自体が、目には見えないものであったりすることから、ついつい油断をしてしまいがちなんですね。そうすると、肌体力が低下し、肌から紫外線を守る力も同時に低下してしまいます。そうなると、紫外線の思うつぼで、あっという間に肌トラブルを抱えてしまいます。
そうならないためのベース作りとして、肌体力を向上させるのがいいと考えられます。肌体力を上げて、紫外線に負けない肌作りをしていきたいですね。
肌体力を上げるために意識したい、5つの要素
1. 肌のターンオーバーを28日周期にする:生産力
肌の状態が良好の場合、28日で新しく肌が生まれ変わるといわれています。これをターンオーバーと呼びます。
年を重ねると、このターンオーバーが40日くらいまで増えるといわれています。ターンオーバーの日数が増えてしまうと、シミが増えたり、傷が治りにくくなったり、肌がくすみやすくなってしまうというトラブルを抱えてしまいやすくなります。
ターンオーバーは、28日という日数が肌にとってはいいといわれているので、良質な睡眠をとったり、ターンオーバーを促すスキンケア(角質ケアできるもの)へ見直してみたり、という改善策が上げられます。
2. 肌のバリア機能を高める:防衛力
肌のバリア機能は、花粉やほこり、紫外線といった外部に潜んでいる刺激から肌を守るための機能のことです。外部刺激から肌を守ることと同時に、角層に蓄えられている水分で乾燥から肌を守る力も備わっています。外部刺激が原因で肌のトラブルも抱えやすいですよね。
3. 基底層で新しい細胞を作り出す:生命力
皮膚の構造において、極めて重要なポジションです。基底層というのは皮膚の構造である、表皮・真皮・皮下組織の表皮に分類されますが、表皮と真皮の境界線にあたる場所になります。この部分で、ターンオーバーのスタート地点にあたる新しい細胞が生み出されるのです。
紫外線が表皮の部分を通過し、真皮まで侵入してしまい、肌トラブルを受けてしまうとなかなか回復することが難しいといわれています。その前にあたる基底層は、紫外線から真皮を守る役割があるため、基底層を育むことが、とても大切といわれています。
4. 繊維芽細胞で肌の水分を貯め込むことが可能!:貯水力
肌に触れてみると、弾力とハリを感じることが出来ますよね。これは実は、繊維芽細胞と呼ばれる真皮に含まれる細胞のお陰なんですね。繊維芽細胞にはコラーゲンやヒアルロン酸といった保水成分がたっぷり含まれています。肌に水分を溜め込むことが出来るんですね。
この繊維芽細胞の力が弱まってしまうと、ハリや弾力を感じられにくくなってしまい、シワやたるみなどのトラブルを抱えてしまうことになります。日頃から栄養バランスを考えて摂ったり、適度な運動を取り入れることで、繊維芽細胞は力を強めることが出来ます。
5. 毛細血管は必要な栄養や酸素を運搬:ネットワーク力
毛細血管は、体全体に必要な栄養や酸素を運搬するはたらきがあります。この運搬は、もちろん肌にも影響は大きいです。肌に栄養を摂りこむだけではなく、不要になった老廃物などの改修もしてくれるありがたい部分なのです。この毛細血管が衰えると、血行不良になり、循環がなだらかになり、肌のくすみや乾燥に直結してしまいます。
体の巡りを正常にするためには、体を温めたり、ハーブティーを取り入れるなどが有効的と言えるでしょう。あとはこまめにマッサージをして、滞りを流してあげることも、血行にとってはとてもいいことです。
体の内側から肌体力を意識して、美肌を手に入れる!
肌体力の向上のために、体の内側から変化できるように意識をすると、肌にも努力の成果が見られて、肌トラブルとは無縁の美肌の持ち主になれることでしょう。
毎日ついついしてしまう、肌体力を低下させることをやめて、肌体力が高い、キレイな肌に近づきたいですね!