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患者の7割が「症状を知らなかった」増加する子宮体がん、歌手・藤あや子さんが体験を語る


子宮体がんは女性の50人に1人が生涯で罹患する疾患で、早期発見が鍵となります。発症リスクは50~60代で高く、ライフスタイルの変化が影響しています。未診断時に約7割の患者が子宮体がんについて認識しておらず、症状を見過ごしがちです。特に不正出血は初期症状の一つで、早期発見すれば5年生存率が94.6%と高いため、早めの受診が重要です。子宮体がんを経験した歌手の藤あや子さんは、早期発見の重要性を自身の体験をもとに語り、少しでも異変を感じたらすぐに医療機関を受診することを呼びかけています。




女性の約50人に1人が生涯のうちに罹患するといわれる子宮体がん。しかし、その症状や予防法については、まだまだ認知度が低いのが現状です。

12月13日、アストラゼネカ株式会社が開催したメディアセミナーにて、医療の専門家による最新情報と、子宮体がんを経験した歌手の藤あや子さんによる体験談を取材しました。
早期発見が鍵を握る、子宮体がん


子宮体がんの新規罹患者数は年々増加し、2020年には17,779人に達しています。東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座の岡本愛光教授は、

「子宮頸がんは検診の導入により減少してきたものの、子宮体がんは逆に増加傾向にあります。特に50~60代での発症が多く、女性のライフスタイルの変化が大きく影響しています」

と指摘します。



また同大学の西川忠曉講師は、

出産回数が多い女性の方が発症リスクが少ないことが、アジア人を対象にした研究で明らかになっています。さらに、初経年齢や閉経年齢が高い女性、肥満の方も発症リスクが高くなることがわかっています」

と説明しました。
知らなかった、気づかなかった。患者調査から見える実態
アストラゼネカの患者調査(190人)によると、診断前に約7割の患者が子宮体がんについて「全く知らなかった」と回答

また、症状があっても51%の患者が医療機関の受診まで1ヶ月以上かかっていました。受診が遅れた主な理由は「症状が子宮体がんと結びつかなかった」(55%)でした。



不正出血は子宮体がんの最も多い初期症状です。特に閉経後の出血には要注意です」と岡本教授。

「早期発見できれば5年生存率は94.6%と非常に高いのですが、進行してからの発見では21.3%まで低下します。少しでも早く見つけることが重要です」と西川講師は強調します。
「早めの受診が何より大切」藤あや子さんが体験を語る
セミナーには、子宮体がん治療経験者の歌手・藤あや子さんも登壇。

「私も子宮体がんについてよく知りませんでした」と語り始め、「不正出血があっても様子を見ていましたが、夫のすすめで受診し、早期発見につながりました」と話しました。



「定期的な人間ドックで子宮を見ていただいていましたが、その後の不正出血を軽く考えてしまいました。3週間ほどの仕事を控えていましたが、夫が心配して予約を入れてくれて。今思えば怖いですね」

と、当時を振り返ります。



「手術後は順調で、術後翌日から階段の上り下りなどのリハビリを始めました。仕事関係の方にご迷惑をおかけしないよう、できるだけ早く回復しようと頑張りました」と話す藤さん。

「命あっての人生です。特に女性は我慢強い方が多いと思いますが、少しでも気になる症状があればすぐに婦人科を受診してほしい」と呼びかけています。



子宮体がんは早期発見・早期治療が非常に重要な疾患です。

藤あや子さんの経験からもわかるように、体調の変化を感じたら、すぐに受診することが何より大切。「様子を見よう」「忙しいから後で」と後回しにせず、早めの受診を心がけましょう!
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