ある程度の年齢になると、セカンドキャリアや収入について考える機会も多いのではないでしょうか。
「今の仕事がなくなったらどうしよう……」
「キャリアを積んでいないし、この先自分に何ができるか分からない」
などと、悩んでいる人は多そうです。
また、老後に2,000万円を超える資金が必要とされる今、「収入を増やして貯蓄したい!」と、誰もが考えているでしょう。
今のSNS時代に私たち女性が輝ける職種やスキルには、どんなものがあるのでしょうか?
SNSマーケティング業界で新たなセカンドキャリア支援を行っている、株式会社Leading communicationの細矢義明社長(以下細矢さん)にインタビューしました。
「コミュニケーション力はあるけれどキャリアに自信がない」ホストと多くの女性の共通点
細矢さんはホストを経験したのち、大手ホストグループ企業を創業し、現在はSNSマーケティングのキャリア支援事業を展開しています。
細谷さんによると、ホストは若い頃からホスト業界に入り、他の仕事は経験しない人が多いのだとか。
彼らの多くが30代中盤に差し掛かり、第二のキャリアを考え始めるとき、ホスト業界以外に挑戦することを躊躇するのだそうです。
高いコミュニケーション能力を持っているのに「自分にはホストしかできないのではないか」と思い込んでいるホストたち。
これはホストだけでなく、「人付き合いは得意だけど専門的な仕事のスキルがない」と悩む、多くの人、私たち女性にも当てはまるのではないでしょうか。
SNSマーケティングには30~40代の女性が向いている!?
細矢さんが支援するSNSマーケティングは、主にTikTokが中心です。その理由について、細矢さんは次のように語ります。
「Instagramは写真がメインで情報量が少ないし、YouTubeは動画の尺が長く*集中力が必要で、自分で情報を探す手間がユーザーのストレスになるのではと感じていました」(細谷さん)
そこで数秒で情報のキャッチアップができ、効率的に興味のある動画に出会えるTikTokに注目したそうです。
でもANGIE読者に多いアラサー〜アラフォーの女性にとっては、「TikTokなんて若者のSNS……!」という印象もあるのではないでしょうか。
(*ショート動画を除く)
――SNSのインフルエンサーは20代の若い方が多いイメージですが、30~40代の女性でもできるでしょうか?
細矢さん:SNSネイティブと呼ばれる若年層のイメージが強いと思いますが、むしろSNSマーケティングには、30〜40代の方が向いていると思います。
インフルエンサーに必要なのは情報の量と質、「何を誰にどのように伝えたいのか」を明確にすること。
さまざまな経験を経た年代の人のほうが、リアルな経験に基づく価値ある情報をたくさん持っていますよね。実際に、30代以上の女性で活躍しているインフルエンサーも数多くいらっしゃいます。
――SNSを発信する上で、情報のほかに大切なことを教えてください。
細矢さん:特に大事にしなければならないのは、「共感性と偶像性の共存」だと思っています。
発信者への感情が「共感性」だけだと、友だちのように身近すぎるイメージになります。
「共感性」と共に憧れの存在となる「偶像性」を持たせることで、「この人のようになりたい!」というフォロワーが集まり、マーケティングに繋げることができるのです。
――どんなジャンルの情報を発信すれば良いのでしょうか?
細矢さん:多様化が進む世の中なので、SNSでニッチなジャンルの情報を求めている人も多いです。万人受けするものである必要はありません。
まずは自分が「好きなこと=継続できること」を発信すること。定期的に投稿をしっかり行うことが大切です。
得意なジャンルなら、明確で軸がブレない情報を発信できますよね。そこに「共感性と偶像性」を意識してみることをおすすめします。
――収益化できる人とできない人には、どのような違いがあるのでしょうか。
細矢さん:素直な方は自分の意見だけでなく第三者の意見も聞き入れ、課題の解決に取り組む姿勢がある為、現状に満足せずに伸びる傾向があります。
また、分析力があるか、仮説検証ができるかどうかもポイント。
投稿の伸び率や商材から、自分のフォロワーに合っているのか、投稿のフォーマットに統一性があるのかといった分析や、企画を自ら考えられるかどうかも非常に重要です。
――セカンドキャリアを望む読者に向けてのアドバイスをお願いします。
細矢さん:これからもどんどん新しいSNSが世に出てくるでしょう。しかし、ユーザーの基本的なニーズは変わりません。
常にさまざまなSNSに触れて新しい情報をキャッチすること、その時代に合わせたユーザーのニーズを理解していくことが重要なのではないでしょうか。
自分なりの新しいやり方を見つけて、SNSマーケティングを一緒にどんどん盛り上げていきましょう。
「どうせムリ」なんて「常識」は考えなくてOK!
細矢さんは、「SNSマーケティングだけに限らず、どんなビジネスにおいても『まずは常識を疑うこと』が成長につながると常々思っています」とも語っています。
「今さらインフルエンサーになれるはずがない」
「SNSマーケティングなんて難しいことはムリ」
そんな思い込みは不要です。自分の得意なこと、好きなことで、まずは趣味として楽しんでみてはいかがでしょうか。
取材/出典:株式会社Leading communication