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「目が覚めてもなかなか布団から出られない」「どうもやる気が出なくて、だらだら過ごしてしまいがち」「最近怒りっぽい」
こんな症状に悩んでいませんか。
お布団の中が気持ち良くて外出したくないのは「寒いから」「冬だから」と思いがちですが、もしかしたらそれは、メンタル不調かもしれません。
内分泌・糖尿病の専門医で不安疲労への警鐘を鳴らす久保明先生にお話を伺いました。
冬はメンタル不調が増加、冬季うつに注意
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北米で行われたある研究の結果によると、気温が下がる10月から3月は冬季うつの症状が出やすく、1月~2月にピークを迎えます。
冬は精神を安定させるセロトニンの分泌が少なくなるほか、血圧や体温を一定に保つために自律神経がフル稼働することから、心身の不調が引き起こされやすいのです。
特に、冬のメンタル不調は女性に多いという調査結果もあります。
不安疲労を放置すると、うつや老化促進のリスクがある
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冬の不調に心当たりがある人は、不安疲労になっている恐れもあります。
不安疲労とは、不安やストレスから「やる気が出ない」「気分がのらない」という精神的な疲労と、「なんとなくだるい」という身体的な疲労が結び付いた新しい疲労。
メンタル不調が増える冬は、不安疲労も悪化する恐れがあります。
久保先生は、「不安疲労を放置すると、うつや免疫機能の低下、老化促進へつながるリスクがある」と語ります。
「コロナの影響もあり、心身共に疲れている人が増えています。精神的疲労は健康を損なうきっかけになるため、体だけでなくココロの疲労にも気づいてほしいと思っています」(久保先生)
久保先生が教える、カンタン精神的疲労のケア方法
久保先生によると、不安疲労はちょっとした工夫で対策できるそう。カンタンに精神的疲労をケアできる方法を教えてもらいました。
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長く息を吐く呼吸でリラックス
吸う息より吐く息が長い呼吸をすると、副交感神経が高まり自律神経のバランスが整います。
不安があるときは、自覚していなくても呼吸が浅い状態になりがち。
不安になっているなと感じたら、意識して「ゆっくり長く息を吐く呼吸」をしてみましょう。
笑い声を聞いてリラックス
笑うと幸福ホルモンが出るという話は有名ですが、自分が笑うのでなく人の笑い声を聞くだけでもリラックスできる効果があるのだそう。
笑える気分じゃないときは、テレビやラジオの笑い声を聞くだけで良いのだとか。
海外ドラマにはオーディエンスの笑い声が入っているものがあります。クスっと笑えるストーリーも多いので、なんとなく見ているだけでもゆったりした気持ちになれますよね。
ラジオやYouTubeで寄席(落語)を聞くのも、客席の笑い声が入るのでおすすめ。プロの噺家さんの落語にはいつのまにか引き込まれます。一見……いやいや、”一聴”の価値ありですよ。
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手を温める
手を温めると交感神経が活発になり元気が出てきます。誰かに手を握ってもらうのは「元気」を呼び起こすおすすめの方法です。
とは言っても、今は「手に触って」「握手しよう」と言いにくいご時世。そんなときは、自分の手同士で握手するのも有効だそうです。
ちなみに足を温めると副交感神経が活発になります。リラックスしたいときは足を温めて。
軽く汗がにじむ程度の運動をする
運動は良いことですが、激しい運動はかえってストレスになるそう。
精神的な疲れを癒すのには、無理やり頑張ってたくさん汗をかくのではなく、気持ち良く汗がにじむ10分くらいの運動がおすすめです。
心拍数+20%以内が「ちょうどいい運動」の目安。少し遠くまで歩くだけでも、血行が良くなり気分転換できます。
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サプリメントでインナーケア
インナーケアとして、サプリメントもおすすめです。
たとえば「パラミロン」には体や心の疲れを軽減する働きがあることが認められており、腸に直接作用して細胞の酸化を抑制し、免疫細胞を活性化すると考えられています。
パラミロンは体内で吸収されず、腸でも分解されずに働くため、いろいろな体質の人に効果があるのだそう。
健康な22歳から62歳の男女を対象にした試験でも、パラミロンを摂取すると身体的疲労・精神的疲労の両方が軽減されることが確認されています。
パラミロンはサプリメントや、ゼリーやきなこなどに含まれた商品があり、気軽に接種できます。
不安疲労は早めに対処し、うつを回避しよう
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ストレスや不安は誰もが抱えているもの。けれどそれをそのまま放置してしまうと、うつになるリスクが高まります。
自覚はなくても「私だって疲れているかもしれない」と考え、定期的に自分を癒してあげましょう。
久保先生が教えてくれた「カンタン精神的疲労ケア方法」はもちろん、自分が好きなことをする、好きなものを食べる、仲良しの友人とおしゃべりするなどの方法も良さそうです。
自分ケアを習慣にして、不安疲労を消し去りましょう。