あるだけで一気に老けて見えるのがほうれい線。このしわはとても厄介で、一度できると消すのはなかなか難しいものです。でも、きちんとやり方さえマスターしていれば、ほうれい線を目立たなくすることは決して不可能なことではないんですよ。
今回はほうれい線を消すのに効果的な方法を紹介します。最近顔が老け込んできたなという人は、一気に若返ることができるかもしれません。ぜひチャレンジしてみてください。
ほうれい線を目立たなくする方法1: まいう体操で重力に勝つ
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女性にとって嫌~なほうれい線。できてしまう主な原因は、顔の肉が重力によって垂れてしまうからなんです。ならば、その重力に負けないように皮膚や脂肪を支える筋肉を鍛えればいいんですよ。
重力に負けないための筋肉を鍛えるのにおすすめなのが「まいう体操」です。この体操はとっても簡単なので、ぜひ試してみてください。
(1)まずは「まー」と言いながら口を大きく開ける体操からです。ただ口を開けるだけなので簡単ですが、顎の下にある「顎下骨筋」を意識することを忘れずに。痛気持ちいいくらいに伸びていたらストレッチができている証拠ですよ。慣れないうちは顎に手を添えて、「まー」と発音したときにしっかりと伸びているか確かめながらやっていきましょう。
(2)次は、「いー」と言いながら口を左右に開けてください。このとき意識するのは頬にある筋肉。頬骨のあたりの肉がぷっくりと盛り上がるように思いっきり口角を開いてくださいね。
(3)そして最後は「うー」と言いながら口を突き出します。この体操が一番重要! 顔の筋肉の70%は口の周りに集中しているのですが、普段はあまり使われることがないので、少し無理するくらい思いっきり口を突き出しましょう。
ただし、力を込めすぎて眉間にしわが寄らないように注意してください。しわの原因になりますよ。最初のうちは鏡を見ながら始めてみるといいですね。
ま、い、う、の発音はそれぞれ10秒ずつ、1日10セット行うと効果的です。
人間の筋肉はゴムと違って伸びたら伸びっぱなしではなく、何歳になっても刺激を与えれば活性化させることができます。諦めないで、正しい方法でほうれい線を消す努力をしていきましょう。
ほうれい線を目立たなくする方法2:ツボを押して血行促進
ほうれい線に効くツボを押すだけでも効果があるんですよ。種類はいくつかありますが、中でもおすすめしたいのはこの二つ。
まず一つ目は、「下関(げかん)」と呼ばれるツボです。下関は耳の付け根から頬骨に指を這わせていくと分かる、少しだけ凹んでいる部分です。そこは口を開けると骨が持ち上がる場所でもあるので、分かりやすいと思います。下関を見つけたら、ゆっくり押していきましょう。顔面の血行促進に効果があり、顔がスッキリ引き締まります。
二つ目は口端のすぐ横にある「地倉(ちそう)」というツボです。ここを押すと口角が上がり、顔のハリにも効果的。顔のむくみ消しにも効果抜群ですよ。
押すことで顔の疲れも取れやすくなるので、気づいたら押すようにするといいでしょう。お風呂の中だと、体の血行もいいのでより効果に期待ができそうです。
ほうれい線を目立たなくする方法3:リンパマッサージで老廃物をやっつける
日常生活で表情筋を使う機会が足りないと、顔に老廃物が溜まりやすくなってしまいます。現代人はスマホやパソコンと接する機会が多いので、自分が思っているよりも人と話す時間は少ないのかもしれませんね。
そんなときはリンパマッサージで血行を促進してあげましょう。といっても、エステで受けられるような難しい施術ではなく、手で撫でるだけでいいんです。
最初は額の中央からこめかみ、目の下からこめかみ方向へ向かって優しく手を滑らせてください。それができたら次は鎖骨のくぼみから耳の下に向かって、同じようにさすっていきましょう。ここまでできたらもう上等。最後は、指を使って顎先から耳の下へ向かってフェイスラインをマッサージして完成です。
ここで注意すべきポイントは、“とにかく優しく”マッサージをすることですよ。強すぎるマッサージは肌のハリや弾力を支えているネット状のコラーゲン繊維を壊してしまいます。
肌が乾燥しがちな人は、マッサージオイルやクリームを塗って摩擦を起こさないように工夫してください。
ほうれい線を目立たなくする方法4:化粧品の見直しと、メイクでカバー
ほうれい線ができる原因の一つに乾燥があります。でも、化粧品を見直すことで改善されるので安心してくださいね。
おすすめは、セラミドが高配合されている美容液や化粧水です。乾燥している肌というのは、水分量を保つ因子が少ない状態にあります。それをセラミドが補うことで、きちんと保湿がされるんですね。
メイクでは、まず厚塗りをしないことは絶対です。メイクがヨレてほうれい線に入り込み、より老けた印象を与えてしまいますよ。ムラにならないように、下地クリームを丁寧に伸ばすといいでしょう。
ほうれい線のあたりのシミがどうしても気になるなら、コンシーラーを使用してください。色は明るめ、テクスチャーは柔らかめのものを選んで、丁寧に“叩き込む”ようにつけていきましょう。重ねすぎはNGです。
ほうれい線を目立たなくする方法5:最終的には、美容外科に頼るという手もアリ
ほうれい線を消すのに一番てっとり早くて確実なのは美容整形です。整形というと少し尻込みをしてしまいますが、意外とやっている女性は多いもの。
ほうれい線対策の整形の中でも一番人気なのはヒアルロン酸の注入です。ほうれい線部分にヒアルロン酸を入れ、皮膚にふくらみを持たせることでほうれい線を消していきます。メスを使わないし、即効性があることで試す人が多いみたいですよ。
しかしこのヒアルロン酸の持続期間は3カ月~長くても12カ月ほど。効果が切れたら再び注入することになるのを忘れないでください。
他にも、切開してタルミを取り除きながら頬を引き上げるフェイスリフトや糸で引き上げる方法もあります。これは半永久的といわれています。
しかし整形はどの方法もお金がかかるのが悩みどころです。予算と合わせて慎重に進めていきましょう。
あなたの顔が最近老けて見えるのは、ほうれい線のせいということもあるかもしれません。整形というと少しハードルが高いですが、その前にほうれい線を目立たなくする方法はいくつもあるんですよ。
できてしまったからといって諦めず、ほうれい線対策に励んでいきましょう。
参考:『ほうれい線は消せる!』PHP研究所/澤田彰史、タカミクリニック、シーズ・ラボ、H2O、湘南美容クリニック、城本クリニック