休日に何をしていいのか分からない、スケジュールが空いているとつい予定で埋めてしまう……仕事をしていないと落ち着かないアナタ。心理テストでココロの健康度をチェックしてみましょう。
本格的な依存やうつ病になってしまったら治すのも大変。軽症のうちに対処すれば、また活き活きとした毎日を取り戻すことができますよ。
あなたは仕事依存!? チェックシート
【こんな症状ありますか?】
1. 仕事を休むのが怖く、休日出勤や残業をするのがあたりまえになっている
2. 休日やアフター5に家にいても何をしていいのかわからない
3. プライベートの時間でも仕事のことを考えている
4. 純粋に楽しいと思えたり、熱中できる趣味がない
5. 仕事を断ると「評価が下がるんじゃないか」「上司や同僚、取引先から嫌われてしまうんじゃないか」とビクビクしてしまう
6. 常に人の反応を伺ってしまい、気を使って自分を出せない
7. 寝る前にも仕事のことが思い浮かぶ。また仕事のことが心配で寝付けないときがある。
8. 仕事を離れたプライベートや休日はイライラすることが多い
9. 恋人や家族といても充足感が得られない。遊ぶ時間がムダだと感じてしまう
10. 偏頭痛がある
11. 風邪でもないのに胃腸の調子が悪いことがある
12. 顔や肩、手足などにしびれがでる
13. 肩や背中がこわばっていて、痛みが出ることもある
【結果発表】
0〜1個当てはまった人
今のところは問題ありません。しかし今の時代、仕事依存は誰もがなりうるもの。今は大丈夫でも、環境や職場が変わったら依存になる可能性もあるので、油断してはいけません!
2〜4個以上当てはまった人
ちょっぴり仕事に捉われているかも!? 意識的に、仕事とプライベートタイムのオンオフを切り替えるようにしましょう。趣味がない人は、ぜひ探してみて!
5個以上当てはまった人
立派な依存状態です。ウツ病を併発する前に早めの対策を。カウンセリングや専門の病院に行きましょう。
仕事に追われている人は身体症状がでやすい
いかがでしたか?
仕事依存と一言でいっても、症状が出るのはメンタル面だけではないのです。実は、身体症状も多くあります。症状は人によって様々ですが、出やすいものをあげています。
傾向として、長時間労働を常にこなしている人、仕事量が多く常に色々なものを抱え込んでいる人、締め切りが頻繁で追われるように仕事をしている人に出やすい傾向があります。
あるクライアントさんは、プレッシャーが強い仕事で仕事量も多く、「忙殺されているなあ」と感じていました。この方は、「ずっと顔が変なんですよね。顔の感覚がないというか、表情がうまくつくれない感じで、笑顔とかもぎこちなくなっちゃうんですよ」と訴えていました。
また、ある人は、「頭痛が出てきたら、仕事が詰まり過ぎているなと思って意識的に休みをとるようにしている」とも話していました。このように自分でサインをキャッチして、対処できれば重度の依存状態になることを防げます。
休むことでよりよい仕事ができるようになる!
休日は何年も取っていない、アフター5もない……というように休みなく働いている人がカウンセリングに来たことがありました。
「少し休んでみませんか?」と提案したところ、「休むのが怖いんですよね」と話していました。休むのが怖い、休んではいけないと思い込んでいるようでしたので、心のモヤモヤを語っていただき、休むことの重要性をじっくり話し、小旅行に出かけてみるという選択をしていただきました。
たった3泊温泉にいっただけなのですが、休んだ後は「逆にクリエイティブな発想が生まれた」と話してくれました。
1回仕事から離れ、心身ともに休息することは仕事の質を高めるためにも大切です。
このチェックシートに2個以上、当てはまった人は、次の週末はぜひじっくり休んでください。旅行に出て、温泉に浸かったり、今ならスキーやスノーボードをやってみたりするのはとてもいいですよ。ぜひ、リフレッシュしてみてくださいね。
【山名裕子】
メンタルオフィス「やまなmental care office」代表臨床心理士。
大学にて心理療法の心得と技術を学び、2013年に臨床心理士の資格を取得する。主に認知行動療法によってカウンセリングをすすめ、心の専門家としてメディア出演をはじめ幅広く活動中。