Googleが発表したアメリカの「2016年フードトレンドレポート」で、検索頻度の高かったキーワードのひとつとして、ショートパスタの「Rigatoni リガトーニ」がランクインしました。
また、「リガトーニ ベイクド」「リガトーニ ソーセージ」のように、リガトーニと調理法、ソース名などで検索していることから、家で作ろうとしてリガトーニのレシピを検索した人が多かったのではないかと結論づけています。
インスタグラムでもタグ急増中のリガトーニですが、ではどうして今、数あるパスタの中でもリガトーニが人気なのか? レシピと合わせてレポートします。
リガトーニってなに?どんな使い方ができる?
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リガトーニはペンネよりも太く、かなり大きめのショートパスタです。表面に溝があり、しかも太いので内側までしっかりソースが絡んでくれます。
かむと弾力があり、加熱後もヘタりにくいので、パスタをゆでずに他の材料と直接煮込む「One Pan(ひと鍋)」レシピが、料理ブロガーなどから数多く提案されています。また、再度温めなおしてもぐちゃっとしにくいので、作り置き料理にもピッタリ。
つまるところ他のパスタよりタフなので、多少おおざっぱに料理しても大丈夫、ということでしょうか。こういったカジュアルさがアメリカ人に支持されたのでは、というのが私の分析です。
ではさっそく、リガトーニを使った代表的な簡単レシピをご紹介しましょう。
フライパンひとつで完成。リガトーニ・アルフレッドソース
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アルフレッドソースとは、生クリーム、チーズ、黒こしょうなどで作るホワイトソースのこと。
リガトーニの表面にある溝や内側の空洞までクリーミーなソースがしっかりと絡む、代表的なパスタソースのひとつです。
【材料】(2~3人分)
ベーコン(細かく切る)・・・5枚分
玉ねぎのみじん切り・・・1/2個
にんにくのみじん切り・・・2片分
リガトーニ・・・240g
水・・・480ml
チキンスープの素・・・1と1/2個
生クリーム・・・120ml
パルメザンチーズ(すりおろしたもの)・・・240ml
コーンスターチ・・・小さじ1〜2
パセリのみじん切り・・・大さじ2
塩・・・適量
黒粗挽きこしょう・・・適量
【作り方】
1. フライパンでベーコンをカリカリになるまで中火で炒め、ペーパータオルの上にとります。玉ねぎを加えて、薄茶色になるまで約2分ほど強めの中火で炒めてから、にんにくを加えます。
2. にんにくの香りが出たら、さらにリガトーニ、水、チキンスープの素、塩、黒粗挽きこしょうを加えてよく混ぜます。沸騰したら弱火にし、フタをして15〜17分煮ます。
3. パスタがやわらかくなったら、弱火のまま生クリーム、コーンスターチ、パルメザンチーズを加え、チーズが溶けるまでやさしく混ぜながら煮込みます。味をみて物足りなければ、塩こしょうを足しましょう。最後はお皿に盛って、パセリを散らせば完成です。
材料を混ぜてオーブンで焼くだけ!ベイクド・リガトーニ
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リガトーニを使った焼きパスタは、とっても人気。通常は材料をフライパンで加熱してからオーブンで焼くのですが、このレシピでは全ての材料を耐熱皿に入れてよく混ぜ、あとはオーブンで焼くだけ。手間いらずで、洗い物も少なくて助かります。
ハード、セミハード、フレッシュチーズというタイプの違うチーズをミックスするのがポイントですが、厳密にレシピ通りのチーズでなくても、似たタイプのものならOKですよ。
【材料】(2〜3人分)
Aホールトマト缶・・・1缶(400g)
Aトマトケチャップ・・・大さじ2
Aドライトマトのオイル漬け・・・60g (オイル大さじ1を別にとっておく)
Aにんにくのみじん切り・・・1片分
Aバジルのみじん切り・・・大さじ1/2(またはドライバジル小さじ1/2)
A水・・・120ml
Aチキンスープの素・・・1/2個
A黒粗挽きこしょう・・・小さじ1/4
A塩・・・小さじ1/4
リガトーニ・・・220g
ほうれんそう・・・1/2束(約130g)
フォンティナチーズ・・・120g
モッツアレラチーズ・・・120g
パルメザンチーズ(すりおろしたもの)・・・1カップ
パセリのみじん切り・・・適量
【作り方】
1. ほうれんそうはざく切り、フォンティナチーズは1cmの角切り、モッツアレラチーズは5mm幅にスライスします。ホールトマトは手で軽くつぶしましょう。同時に、オーブンを190度で予熱しておきます。
2. 耐熱皿に材料Aを入れて、よく混ぜます。しっかり混ざったら、パセリ以外の残りの材料を加えて、手でよく混ぜ合わせます。
3. 耐熱皿にアルミホイルをかぶせ、40分ほどじっくり焼きましょう。そのあとはアルミホイルをはずし、さらに15分ほどチーズに焦げ目がつくまで焼きます。最後にパセリのみじん切りを散らして、出来上がりです。
どちらのレシピも、とってもカジュアル。パスタのゆで時間をきっちり計って、すぐにソースを絡めて……という、パスタ特有の緊張感がないのがいいですね。
時間がたっても味が落ちにくいので、お弁当のおかずにも使えますよ。そんなお手軽さが人気のリガトーニ、パスタの新しいレパートリーに加えてみては?
(レシピ制作/Nora)