海外メディアUploadVRは、2017年4月5日の記事において、アップル幹部のMac Proに関する発言を報じた。
同メディアは、2017年4月4日、2018年に発売予定の新生Mac Proに関するTechCrunchのインタビュー記事のうち、VRに言及された箇所を抜粋して紹介した。
アップルが販売しているMacシリーズのなかでハイエンド・モデルにあたるMac Proが、設計を一新して2018年に新モデルをリリース予定であることは、すでに国内外のメディアが報じている通りである。
海外メディアTechCrunchは、アップル社ソフトウェア・エンジニアリング部門のシニア・ヴァイス・プレジデントCraig Federighiに、新生Mac Proに関してインタビューを行った。
そのインタビューにおいて、現行Mac Proより画像処理能力が高いモデルを欲しがっているユーザーとしてどんな想定をしているか、という質問を尋ねたところ、同氏から以下の回答がえられた。
科学技術計算のなかにはGPUを集中的に使うものもあり、そうした計算をしている科学者は、自分たちがその時に使える最高のGPUを使いたがるものです。
また、3D画像アプリや重い画像処理というものも想定できます。そして、そうした画像処理として、VRとハイエンドな映画の製作作業といったものが考えられます。
同社は、現時点ではVR関連のデバイスをリリースしていない。また。同社CEOティム・クック氏は再三ARへの傾倒を公言しており、実際ARグラスを開発中と伝えられている。
こうした状況下において、今回のFederighi氏のVRに言及した発言は、アップルは決してVRに関して何の取り組みもしていないわけではない、ということを示唆しているのであろうか。
かりに新生Mac ProがVR Ready PCとしてリリースされたことになったとしても、Macシリーズ全体のほんの一部がVR対応となることにしかならない。そして、多くのMacユーザーにとって、プロ仕様のMac Proは必ずしも購入の対象となるわけでもない。VRを楽しむだけならば、VR RreadyなWindows PCを購入した方が、出費を抑えられる。
とはいえ、アップルがVR対応するかも知れないというニュースは、ユーザーに夢を見せてくれる。新生Mac Proに関しては、リリース時期が近づけば、続報を知ることになるであろう。
アップル幹部の新生Mac ProがVR Ready PCになることを示唆した発言を報じたUploadVRの記事
https://uploadvr.com/apple-drops-hint-vr-ready-mac-pro/
上記記事のソースとなっているTechCrunchの記事
https://techcrunch.com/2017/04/04/apple-pushes-the-reset-button-on-the-mac-pro/
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