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Riftの値下げはFacebookやOculusの企業価値にどう影響するか


OculusのVRシステム


去年から盛り上がっているVR業界は、今年も熱くなりそうだ。VR技術や製品の市場が加熱すれば、それに合わせてVR関連企業の株価も上がっていく。


投資情報サイトのSeeking Alphaでも、Facebook株に関連する見方が掲載された。数多くの企業が成長、あるいは衰退していく様を見守っている投資家の目線は、VR産業のメインストリームを占う上でも参考になるかもしれない。


FacebookのOculus買収


巷で言われていたよりも少々お高い買い物だったようだが、今のOculus RiftがあるのはFacebookがOculusを購入したからである。当時でもOculusはクラウドファンディングでかなりの額を集めていたが、Facebookによる投資がなければここまで成長することはなかったかもしれない。


ZeniMaxに訴えられるというトラブルはあったが、それを含めてもVR産業で陣地を築けた点でOculusの買収は成功といえるだろう。Rift、Touchに次ぐアイテムも開発中らしく、Oculusのデバイスには期待が持てる。


投資家の立場から見ても、この点はまだ問題になっていないようだ。OculusはFacebookの連結財務諸表における「ダークホース」と表現されている。実態は不明だが、賭ける価値もないような存在ではない。


また、Facebookはただの広告会社であって、VRから利益を生み出す方法を見つけ出していないとも評されている。同社はVRに対しては投資を続ける段階であり、リターンを得るのはまだ先と考えているようだ。Riftユーザは投資によるコンテンツラインナップの充実を喜ぶとしても、投資家はそうではないだろう。なるべく早く資金の回収ルートを見つけないと、彼らに愛想を尽かされてしまうかもしれない。


OculusのRift価格引き下げ


先日OculusはRift(およびTouch)の価格を大きく引き下げた。Riftの購入を考えているVRファンにとっては耳寄りなニュースだった。しかし、企業の収益という観点からは評価の難しい行動だ。


製品価格を下げれば、それだけ利益が減るからである。高くても売れる商品ならば、できるだけ高く売ることが望ましい。VR市場が拡大を続けているうちに値下げを行うべきだが、まだ早いと捉えることもできる時期だ。


ただし、値段を下げることによって販売数そのものが伸びるのならば悪いとも言い切れない。商品一つから得られる利益を半分に削ったならば、二つ以上売れば良いのである。あるいは、本体を安くしてコンテンツの販売で回収する手もある。


Riftを作る技術や設備は最新のものではないので、少々値下げしても即赤字になることはない。この値下げによって消費者が手を出しやすくなり、数が売れるならば自社のエコシステムを利用するユーザを増やすことができる。増えたユーザが将来のFacebookに利益をもたらしてくれるだろう。


原因はZeniMax?


Seeking Alphaの記事では、この値下げにZeniMaxの訴訟が関わっている可能性についても考えられている。あの判決で命じられた5億ドルの支払いに当てるため、OculusのVRシステムを購入する顧客を増やそうとしているというのだ。


5億ドルは大きいが、Facebookに支払えない額ではない。しかも、同社は判決についてさらに争う意思を見せている。こういったことからすると、賠償金の支払いに使うための値下げというのは考え過ぎかもしれない。


最終的にどう決着するか、先が見えないFacebook対ZeniMaxの訴訟と値下げに直接の関係は無さそうだ。それよりもVRヘッドセットにおけるRiftの売れ行きそのものが原因ではないだろうか。


 


参照元の記事は比較的Facebook寄りの立場で書かれているようだ。最近は後から出てきたPSVRの人気に隠れがちだが、まだ失望はされていないらしい。


2016年後半からはRiftがあまり売れていないと判明し、体験スペースも縮小、そして訴訟を起こされると暗いニュースが多いFacebookとOculus。新価格のRiftや新しい手袋型のコントローラーによる巻き返しはまだ可能なはずだ。


 


参照元サイト名:Seeking Alpha

URL:http://seekingalpha.com/article/4051774-facebook-oculus-continues-cause-doubt-vr


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