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任天堂・宮本氏が発言「開発者は適切な長さのVR体験を制作するべき」


海外メディアTimeは、2017年2月13日の記事において、任天堂・宮本氏へのインタビュー記事を掲載した。


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同メディアは、3月3日に新ゲーム機「Switch」をリリースするということで、「スーパーマリオ」「ゼルダの伝説」を手がけた任天堂の宮本茂氏にインタビューを行った。そのインタビューでは、同ゲーム機の話題のほかにも、VRに関する質疑応答があったので以下に紹介する。


(Time):2014年にわたしたちがインタビューした時は、あなたはVRに関して、「ヒトがゲームをする方法としてベストかどうか、若干の懸念を抱いている」とおっしゃいました。その後、その考えに変化はありましたか?


以上の質問に対して、同氏は以下のように答えた。


「オンラインでVRをマルチプレイすることに関しては、多くの問題がすでに解決済みか、解決されつつあります。実際、オンラインVRマルチプレイに関しては、わたしたちもずっと研究していました。


しかし、私がVRを遊んでいるヒトを見るとき、頭を悩ませることがあります。例えば、もし親が(VRヘッドセットを装着して)VRで遊んでいる子供を見たら、きっと心配するだろうと思うのです。


もうひとつ、すべてのVRコンテンツ開発者が挑戦すべき他の問題もあります。それはVRでプレイするのにちょうどいい長さの体験を制作することです。」


任天堂は、VRに関して興味を示しながらも一貫して慎重な姿勢を貫いてきた。先日は、同社社長の君島氏が「長時間利用することの問題が解決されるならば、SwitchのVR対応もあり得る」とも発言している


同社長の発言で言及されている「VRを長時間利用することで起こる問題」に対して、今回の宮本氏の発言は一定の解決策を示唆している、と見ることもできる。つまり、そもそもVRコンテンツの内容自体を長時間プレイするようなものにしない、という解決策である。言い換えれば、VR長時間プレイ問題を技術的に解決するのではなく、ゲームデザインのレベルで解決するのだ。


新世代のデバイスの性能に適合するようにゲームデザインを再構築して、メインストリームに進出できた事例はすぐ近くに存在する。それはスマホゲームだ。今では日本ゲーム業界で大きな位置を占めているスマホゲームは、比較的小さな画面でちょっとしたスキマの時間にプレイできるようにデザインされた結果、ライトゲーマー層をも取り込むことができた。


VRに関しても、これからは技術的な側面ばかりではなく、ゲームデザインあるいはユーザビリティといったユーザーの心理に影響する側面をも掘り下げる段階を迎えつつあるのではなかろうか。


任天堂・宮本氏へのインタビュー記事を掲載したTimeの記事

http://time.com/4668908/nintendo-switch-miyamoto-interview/


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