話題となっているVRコンテンツをパソコンで本格的に体験したい!
しかし、どんな性能のどんなモデルを購入すればVRコンテンツがちゃんと動いてくれるのか、なかなかわかりにくいというのが現状。
そんな中VR用のPCを購入するという人のために本記事では、「このパソコンならVRコンテンツが動く!」と保証された、VR ReadyゲーミングPCを予算別にご紹介。
ゲーミングPCとはゲームプレイに特化したパソコン
そもそもゲーミングPCとは何かと言うと、ゲームをプレイすることに特化したパソコンのこと。
ゲームの種類を限定しなければ一般的なパソコンでもプレイ可能だが、3DCGがグリグリ動くハイクオリティな最先端ゲームをプレイするためにはゲーミングPCが必要となることが多い。
一般的なパソコンとの違いは3Dグラフィックに特化した性能
ゲーミングPCが一般的なパソコンと異なっている点は、最先端のゲームを再生するために必要となる3Dグラフィック性能に特化していること。
パソコンの頭脳であるCPUやメモリ、3Dグラフィックの表示を行うグラフィックボードといったパーツに、一般的なパソコンより高性能なものを採用している。
たとえば、2016年10月に発売されたFPSゲーム「バトルフィールド1」を動作させるのに推奨されるスペックは、Core i7-4790以上のCPUに16GBのメモリ、グラフィックボードはNVIDIA GeForce GTX1060 3GBというもの。
こうしたスペックを満たすようなパソコンが、ゲーミングPCと呼ばれている。
VR ReadyとはVRコンテンツ再生のお墨付き
ゲーミングPCであれば、高性能なのでVRコンテンツも動作せられるのかというと、残念ながらそうではない。
VRコンテンツは、プレイヤーの周囲360°の風景を秒間に60回以上描く必要がある上、右目用の風景と左目用の風景を用意しなければならない。
このため、一般的なゲーミングPCよりさらに高性能なパソコンが必要なのだ。
つまり、高性能なゲーミングPCであっても、VRコンテンツに対応しているかどうかはわからない。
…では何を目印にすればいいと思うのか? そのための目印となるのがVR Ready。
VR Readyとは、VRコンテンツの再生に必要なスペックを満たしているということで、いわばVRコンテンツ再生のお墨付きといえる。
VR Readyと言われるパソコンのスペックとは
ちなみにVR Readyと言われるパソコンはどのようなスペックを持っているのかというと、「HTC VIVE」と「Oculus Rift」いずれか、もしくは両方の推奨スペックを満たすスペックを持っている。
「HTC VIVE」と「Oculus Rift」両方の推奨スペックを満たす場合、具体的にはグラフィックボードがNVIDIA GeForce GTX 970以上で、CPUがIntel Core i5-4590以上。メモリは8GB以上でビデオ出力がHDMI 1.4以上あり、USB3.0ポートを3つ以上、USB2.0ポートを1つ以上持っていることが求められる。
まずはVRを体験したい!予算15万円以内で買えるVR ReadyゲーミングPC
とにかくVRコンテンツを体験してみたい!だからできるだけ少ない予算で購入したい…。
そうした場合、VR ReadyゲーミングPCの購入予算は15万円くらいを考えておこう。
一般的なパソコンは10万円未満で購入できるものも多いが、高性能が求められるVR ReadyゲーミングPCの場合、最低10万円以上の予算が必要となる。
CyberPowerPC Gamer UltraVR Ready Desktop AMD FX-8350 Eight-core 8GB Memory AMD Radeon RX 480 graphics 1TB Hard Drive Capable for Oculus Rift and HTC Vive(米国並行輸入品)
CyberPowerPC Gamer UltraVR Ready Desktop AMD FX-8350 Eight-core 8GB Memory AMD Radeon RX 480 graphics 1TB Hard Drive Capable for Oculus Rift and HTC Vive(米国並行輸入品)
並行輸入品ということでメーカーサポートなどの不安が残るものの、Amazonで発注できるという気軽さと、値引き後の価格で106,883(+配送料)で購入できるという価格の安さが魅力。
G-GEAR 「VIVE 推奨」 ブロンズモデル VG7J-A91/T
税別価格ではあるものの、99800円という10万円を切る価格で、「HTC VIVE」に対応したPCが手に入るというのは魅力。
ただし、USBポートはUSB3.0ポートが2つという仕様なので、「Oculus Rift」に対応させるためにはカスタマイズが必要だ。
G-GEAR 「VIVE 推奨」 ブロンズモデル VG7J-A91/Tをショップで確認する
VRゲームを長期間プレイしたい!予算20万円以内で買えるVR ReadyゲーミングPC
パソコンは年々性能が進化していくため、今そこそこの性能のものを購入してしまうと、数年で使い物にならないレベルになってしまう。
このため、長期間VRゲームや最先端ゲームをプレイし続ける可能性が高いのであれば、最低限の性能のものではなく、現時点でそこそこ高いスペックのものを購入した方がいいだろう。
その場合予算は20万円くらいを考えておこう。
Dell ゲーミングパソコン ALIENWARE Aurora VRモデル 17Q31/8GB/2TB/GTX1070/Windows10
Dell ゲーミングパソコン ALIENWARE Aurora VRモデル 17Q31/8GB/2TB/GTX1070/Windows10
ゲーミングPCにおいて圧倒的な知名度を誇るブランド「ALIENWARE」のVR対応モデル。
169980円と、20万円以内という予算の中で比較的手が出しやすい価格帯。
LITTLEGEAR i310PA7-VRF
VRコンテンツの間口を広げるため活動しているVR開発者団体「OcuFes」によって監修されたVR ReadyゲーミングPC。税別でギリギリ20万円に収まる価格帯だが、性能の高さは魅力。
LITTLEGEAR i310PA7-VRFをショップで確認する
VRの開発も視野に!予算30万円以内で買えるVR ReadyゲーミングPC
VRコンテンツをプレイするだけでなく、開発もしたいという場合は、プレイに必要となる性能を超える性能が必要となる。
作ろうとするVRコンテンツのクオリティが高ければ高いほど、必要となる性能は高くなるが、ひとまず30万円程度の予算を考えておけば、VRコンテンツを作りたいという場合に開発ツールが動かないなどの理由で困ることはないだろう。
ALIENWARE AREA-51 OCULUS READYスペシャル
上に記載した「ALIENWARE Aurora」の上位モデル「AREA-51」の「Oculus Rift」推奨スペックモデル。
ケーブルの取り外しの容易さが考慮された設計になっており、頻繁にケーブルを付け替えることが想定される開発時には重宝する。
ALIENWARE AREA-51 OCULUS READYスペシャルをショップで確認する
VR機器やVRコンテンツの予算も忘れずに!素敵なVRライフを楽しもう
予算帯別にVR ReadyゲーミングPCをご紹介してきたが、いかがだったろうか?
当然ではあるが、VRをプレイするためには「HTC VIVE」や「Oculus Rift」といったVR機器が必要だし、肝心のゲームソフトを購入する費用も必要だ。
予算を検討する際にはこれらの費用も忘れずに含めよう。
なお、原稿中に記載した金額はいずれも原稿執筆時の金額のため、本記事を閲覧した時期によっては価格が変わっていることもあるのでご注意を。
VR ReadyゲーミングPCで素敵なVRライフを楽しんでほしい!
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