海外メディアRoadtoVRは、2016年11月13日の記事において、Oculus Riftの最近にアップデートされた機能について報じた。
同メディアは、2016年12月にリリースされるOculus Touchに備えて、最近のOculus Riftのアップデートで実装された機能のなかで特に重要な3つについて解説した。
Guardian System
Guardian Systemとは、Oculus Riftにおけるルームスケール機能を制御するシステムである。
同システムを使うにはOculus Riftのほかに、Oculus Touchとトラッキング・カメラが必要となる。
Oculus Riftはリリースされた当時は、同デバイスが提供する体験は「着席状態でのVRエクスペリエンス」と称して、HTC社のVIVEのリームスケールなVR体験と差別化を図っていた。
しかし、Oculus Touchをリリースすることにより、Oculus Riftでも「ルームスケールなVRエクスペリエンス」が可能となる。
同システムは、すでにOculus SDK v1.8においてリリースされている(最新バージョンはv1.9)
Asynchronous Spacewarp
Asynchronous Spacewarpは、先月初旬に開催されたOculus Connect 3において発表された機能で、Oculus Riftをより低スペックのPCで動作できるようにするグラフィック技術である。
同技術は、次に描画するフレームを予測することで、通常1秒間に90フレーム描画する必要があるところを、半分の45フレームの描画にしても画面の滑らかさを維持する、というもの。
同機能が実装されるのは、次期バージョンに含まれるOculus’runtime 1.10のリリース時とされている。
User Reviews
Oculus SDKの次期バージョン SDK 1.10からOculus公式サイトにおいて、ユーザー・レビューが使えるようになる。
同機能が実装されると、Oculus公式サイトにラインナップされているVRコンテンツに対して、ユーザーが星1から5までの5段階の評価を付けられ、多数のユーザーの評価の合計も閲覧できるようになる。
簡単に言えば、Oculus公式サイトのVRコンテンツにもSteamのようなユーザー・レビューシステムが実装されるのだ。
Oculus Touchリリースに向けて開発された以上の新機能によって、Oculus RiftとHTC社のVIVEの性能上の差はほとんど無くなると予想される。
そうなると、Oculus RiftとVIVEのあいだで今より熾烈なVRコンテンツ開発競争が起こるかも知れない。
参照元URL:http://www.roadtovr.com/oculus-1-10-update-adds-room-scale-guardian-feature-and-user-reviews/
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