海外メディアVRFocusは、2016年10月31日の記事において、ARMの次世代GPUとVPUについて報じた。
同メディアによると、各種プロセッサを製造するメーカーARMは、2016年10月31日、次世代のVPU(Video Processing Unit)とGPU(Graphics processing Unit)であるMali-V61とMali-G51を発表した。
発表された2つのプロセッサは、次世代に要求される技術水準である4K画質のグラフィックをスマートフォンで制御することを満たすことを目的として開発された。
Mali-V61
次世代VPUであるMali-V61は、Facebook LiveやPeriscopeのような動画ライブストリーミングアプリが、4K画質に対応することを想定して設計されている。
同プロセッサは、前世代のものより性能が50%向上しており、より効率的に動画をライブ配信できるようになっている。
またARMは、今後の動画圧縮エンコード形式としてはVP9が普及すると考えており、同プロセッサもVP9に対応している。
Mali-G51
次世代GPUであるMali-G51は、モバイル端末で4K画質が表示されることを想定して設計されている。
Bifrostと呼ばれる新アーキテクチャに基づいて設計された結果、前世代のプロセッサより画像処理能力が60%向上している。
以上のような性能向上により、同プロセッサはより高速なネット・ブラウジングはもちろんのこと、ゲーム、VR、ARのようなグラフィック体験を強化する。
なおARMの予想では、2年後にはモバイル端末による4画質のVR体験が標準的な技術となるだろう、とのこと。
Mali-V61とMali-G51をリリースを伝えるARMのプレスリリース
http://www.arm.com/ja/about/newsroom/arm-meets-generation-z-demand-for-richer-mobile-vr-and-4k-streaming-experiences.php
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