Samsung社が就寝前の子供向けのアプリ「Bedtime VR Stories」の開発を開始した。
本の読み聞かせは親子の絆を深める上に、子供の想像力を高める効果もある。
英国サムスンはVR技術を組み込むという一味違う形で、この「読み聞かせ」にアプローチをしたようだ。
当アプリはGoogle CardboardもしくはGear VRを用いて親子を(理論上)つなげ、絵本の内容にインスパイアされたVRの世界の体験を提供するそう。
同社製の子供向けVRマスクにはペンギン、カエルといった動物の顔があしらわれており、子供たちがVRの世界で使うためのアバターを自分で選べるようになっている。
アプリに対するSamsung社のコンセプトは以下の通り:.
子供への読み聞かせとは非常に特別なものだ。
しかしながら共働きが主流となっている現代では、親がこの読み聞かせをすることが困難になりつつある。
そこで我々Samsungはテクノロジーを用いて家族の距離を縮められるのではないかと考えた。これが今回のアプリ開発のきっかけである。
このBedtime VR Storiesによって、離れ離れの親子も一緒にストーリーを楽しむことが可能になる。
また、親子で個別のVRヘッドセットを用いることで互いの顔を見ながら交流することもでき、当アプリは同じ時間を共有するには打ってつけの1作になるだろう。
Bedtime VR Storiesは完全版リリースにむけて現在開発が進められている。
- 子を持つ親は寝る前の読み聞かせの代替としてこのテクノロジーを使うのか?
- アプリはSamsung社が推奨するように出張時に用いられるのか?それとも日常的に用いられるのか?
- 子供は就寝前に動画を見てきちんと寝付くことができるのか?
- VRヘッドセットを用いた遠隔の読み聞かせによってきちんと親子の絆は築けるのか?
- 子供が新しい形の読み聞かせより従来の読み聞かせを好んだらどうするのか?
こういった「テクノロジーが我々の生活にどこまで深く浸透するべきなのか」という議題に対しての疑問が多く生まれるという点から、このアプリはVR業界にとって素晴らしいアプリであると言える。
同社は現在このアプリの完全版リリースにむけ開発を進めている。
これらの疑問への答えが出される日もそう遠くはないのかもしれない。
Bedtime VR Stories公式サイトはこちら
参照元: http://uploadvr.com/samsung-developing-vr-bedtime-app/
Copyright ©2016 VR Inside All Rights Reserved.