チェルノブイリ原発事故から30年たった今年、ポーランドの企業が廃墟となった町をVRで再現することがわかった。
チェルノブイリVRプロジェクトについて
チェルノブイリVRプロジェクトは、ポーランドのゲーム開発スタジオ The Firm 51 による、他に例を見ないプロジェクトとなっている。
同社の開発ディレクターWojciech Pazdur 氏は以下のように語っている。
「チェルノブイリを扱った映画や映像は沢山あるので、双方向型のプロジェクトにしたかった部分と、チュルノブイリの現実により近づける内容にしたかった。
このVR空間に足を踏み入れ、違った場所を歩くことも自由だし、ガイドが地域や住人について話をしてくれる内容となっている。」
制作チームはこのプロジェクト作り上げるため、チェルノブイリや周辺の立ち入り禁止区域に何度も足を運び、何千枚の画像や360°映像を正確にバーチャル・リアリティで再現している。
また、撮影を可能にするため、ドローンや3Dデータの取得に特殊なカメラを使用した。
「たった30年でチェルノブイリ周辺がこれほど荒廃したのは驚きであり、このチェルノブイリVRプロジェクトは現状の景色を保存しようとする目的もある。
ここ数年でこの地域は完全に崩壊すると考えるので、チェルノブイリを調査し、デジタル上にコピー出来るのは今年が最後の都市になるだろう。」
と同社のWojciech Pazdur氏は述べる。
このチェルノブイリVRプロジェクトは今後数週間で発売される予定となっており、Samsung Gear VR、OculusRift、PSVRにそれぞれ対応する予定だ。
The Farm 51 公式サイト
http://www.thefarm51.com/thecurrentwebsite.php
参照元:BBC
http://www.bbc.com/japanese/video-36136656
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