東京大学にあるバーチャルリアリティ教育研究センターが、2023年2月1日（水）付で「VR/メタバース実践」寄付研究部門を同センター内に設置しています。
メタバース空間の運営についての技術と課題の研究を目的にしており、同日より3年間の計画で活動を開始しています。
東大VR教育研究センター新部門設置へ
東京大学のバーチャルリアリティ教育研究センターが、「VR/メタバース実践」寄付研究部門を今月1日付で設置しています。
この部門は、
株式会社シーエーシー
株式会社集英社
株式会社セブン＆アイ・ホールディングス
株式会社ソリッドレイ研究所
大日本印刷株式会社
株式会社博報堂DYホールディングス
東日本旅客鉄道株式会社
株式会社フジタ
株式会社ベイカレント・コンサルティング
計9社からの寄付を基にVRセンター内に設置されており、同日より3年間の計画で活動を開始しています。
vr.u-tokyo.ac.jp/より
メタバース運営の技術と課題を研究
今回設置された研究部門では、メタバース空間の創出や運営にかかわる基礎的な研究を行うとともに、この技術が社会に実装される際に必要な様々な課題について学際的な視点から研究を行うことを目的としており、
多数のユーザーの参画を許容するネットワークVR技術
価値循環や決済にかかわる文理融合技術
多くのユーザーがアクセス可能なVRインタフェース技術
などの研究を行い、これらの研究を実践的に社会展開するための、実験的なメタバース空間による実証実験が行われていきます。
これらの研究でメタバースを有効な活動空間とするために必要となる情報技術の体系化を図り、新しい社会づくりや日本の国際競争力の強化へ貢献しつつ、従来のVRに比べてさらに大きなスケールの文理融合の領域の開拓が期待されています。
東大VR教育研究センターとは
今回新部門が設置された「東京大学バーチャルリアリティ教育研究センター（VRセンター）」は、2018年2月に大学院情報理工学系研究科を責任部局とし、
大学院医学系研究科
大学院工学系研究科
大学院人文社会系研究科
大学院新領域創成科学研究科
大学院情報学環
先端科学技術研究センター
の連携を得て発足した全学組織で、今月からは第二期として、
大学院農学生命科学研究科
大学院教育学研究科
情報基盤センターを連携部局
も加わっています。
ここでは学内のVR研究の接点として、VR研究における国際的なイニシアティブを確立するとともに、先端技術の普及とVRを活用した、先進的教育システムの導入を推進することを目的として活動しています。
寄附研究部門とは
今回設置された寄附研究部門は、東京大学における教育研究の進展と充実を目的としており、学術に関する社会的要請・その他の諸条件の変化への対応や、教育研究体制における流動化・国際化・学際化と公開化の推進に配慮して、個人または団体の寄附による基金をもってその基礎的経費を賄うものとして設置されています。
「VR/メタバース実践」寄付研究部門の設置についての詳細（情報理工_プレスリリース_20230201）
まとめ
東大のバーチャルリアリティ教育研究センターに、「VR/メタバース実践」寄付研究部門が今月1日付で設置されています。
同部門は9社からの寄付で設置されており、メタバース運営にかかわる技術や、社会実装への課題の研究が行われています。
これらの研究成果の公開に、注目が集まりそうです。
参考：東京大学公式サイト
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