アイキャッチ画像:VR Focus
2021年10月11日(米国時間)、MRヘッドセットの開発で知られるMagic Leap社CEOのペギー・ジョンソン氏は最新MRヘッドセット「Magic Leap 2」の画像を公開しました。
Magic Leap 1よりも小型軽量化を実現し、1日中利用することが可能になるなど、多くの面で進化しています。
すでに数社の顧客企業がアーリーアクセスを通じてMagic Leap 2を入手しており、販売開始は2022年内を予定しているとのことです。
最新MRヘッドセット「Magic Leap 2」の情報が一部公開
現時点ではMagic Leap 2は画像と一部の情報が公開されているのみで、詳細についてはほとんど明らかになっていません。
公開された画像を見ると、Magic Leap 2には前作モデルと同様の配置で1対の中央カメラが搭載されていますが、そのすぐ下に2つの追加センサーが配置されている点で前モデルと異なります。
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さらに、おそらくより広いキャプチャフィールドのために、約45度外側に傾いているように見える追加のレンズが左右に搭載されているのも確認できます。
水平方向にわずか、垂直方向に大幅に視野が拡大(画像:VR Focus)
Magic Leap 2に関する実際の仕様はまだ発表されていませんが、ジョンソンCEOによると
・より広い視野
・最先端の光学系
・明るい場所で使用できる調光機能
が搭載されているとのことです。
また、ジョンソンCEOは、Magic Leap 2は「1日中」利用することに適したモデルになっていることを強調しています。
Magic Leap 1が3.5時間の連続使用に適していたことを考えると、「1日中」はかなりの進化です。
5億ドル(約560億円)の資金調達に成功
Magic Leap 2の市場投入を支援するために、Magic Leap社は以前に調達した数十億ドルに加えて、さらに5億ドル(約560億円)を調達することに成功しました。
ジョンソンCEOによると、この資金調達は働き方を変革するというMagicLeapの使命を前進させるための重要なステップです。
財務基盤を固めた上でMagic Leap 2を展開し、さらなるAR/MRテクノロジーをマーケットに供給することを目指していくとしています。
ビジネス市場へ本格的に軸足を移すというジョンソン氏の方針がより本格化していくようです。
まとめ
2021年秋はVRやARにとって新デバイス登場のシーズンとなっています。
HTCの新型VIVEデバイス
キヤノンのCanon EOS VR
をはじめ様々な新作が登場してきている中、MRヘッドセットMagic Leap 2も仲間に加わることになりました。
前作の「Magic Leap 1」は高クオリティ・多機能の複合現実が体験できると華々しく登場し、日本国内でもdocomoから発売されたことで馴染み深いMRデバイスです。
しかし、企業向け・開発者向けのほかに一般消費者も視野に入れたことで、ターゲットが不明瞭になったためか、売り上げの不振が報道されるなど苦しい時期が続いていました。
Magic Leap 2は企業向けに特化していることが強調されており、機能も現場作業やオフィスでの利用に適したものに進化しています。
企業向けの本格展開を通じて、より使いやすく、より安価な一般向けモデルの実現を期待したいですね。
参考:Official Magic Leap 2 Details Released, $500m New Funding Raised[VR Focus]
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