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ポケモンGO開発企業がARプラットフォームを外部提供!高性能なAR体験が可能に!



世界中で大ヒットしたモバイルARゲーム「ポケモンGO」の開発企業である米国ナイアンティック社は、独自開発のARプラットフォームをサードパーティーへ提供することを明らかにしました。
ナイアンティック社によるARプラットフォーム「Real World Platform」は、これまでよりもさらに高機能なARを可能にするもので、よりリアルなAR表示やARマルチプレイなどが可能になります。





ARプラットフォーム「Real World Platform」とは?
ナイアンティック公式ブログによると、ナイアンティック社の「Real World Platform」をサードパーティ向けに提供する予定で、2018年後半にかけて候補となる企業・開発者を選考するとのことです。
現在デベロッパー向けのサイトにて募集を受け付けており、サインアップして最新情報を受け取ることができます。
「Real World Platform」で従来よりも高性能なARが可能に
ナイアンティックはこれまでにARやAI開発を行う複数の企業を買収しており、これらの企業が開発する技術を組み込むことによって、従来では不可能だった様々な機能を可能にするAR技術を開発しています。
ナイアンティック社が開発するARプラットフォームのデモ動画がいくつか公開されており、そのうちの一つが「Niantic Occlusion」というコードネームのAR技術デモです。

従来のARでは、AR表示された3Dオブジェクトが現実世界にある物や人などの上に重なって表示されてしまい、リアルさに欠ける表示になってしまいました。
ですが、上掲の「Niantic Occlusion」のデモ動画では、AR表示されたピカチュウが、植木鉢の背後に隠れたり、通りがかった人の足元をすり抜けたりなど、実際に現実世界に存在するかのような自然な描写が可能になっています。
低遅延のマルチプレイがARで可能に
またナイアンティック社は、開発中のARゲーム「Neon」のデモ動画も公開しています。
これは複数人が集まってマルチプレイができるゲームで、スマートフォンの画面を通してAR表示された光の球を相手に当てるという対戦型ゲームです。
動画では、広い部屋の中に集まった6人の男女がゲームをプレイしています。

ナイアンティック社のブログによると、マルチプレイでARゲームをプレイする際に一番の困難だったのが遅延であり、プレイヤー間でAR表示されるタイミングがずれてしまうというものでした。
しかし、「Neon」のデモ動画ではきわめて低遅延のAR表示が可能となっており、プレイする際にはほとんど気にならないほどスムーズなゲームプレイが可能になっています。
また、「Tonehenge」というARパズルゲームのデモ動画も公開しており、こちらもマルチプレイで複数人がプレイすることができます。

デモ動画では、AR表示されたパズルのコマを、スマートフォン画面をタッチして移動させたり、向きを変えたりといった具合に、対象とさまざまなインタラクトができる様子が伺えます。






AIが現実世界のオブジェクトを認識してAR表示
また、ナイアンティク社はコンピュータービジョンと機械学習を手掛ける英国企業Matrix Millを買収していますが、AR技術にAIを加えることによって、より優れたAR表示が可能になります。
ブログで公開されているGIF画像では、AIがデバイスのカメラを通して、部屋の中にあるものが何かを認識する様子を紹介しています。

部屋の中にあるイスやテーブル、壁にかけてあるテレビなどを認識、それぞれの物体の形状や高さを正確に計測します。
そして、イスの上にピカチュウが乗ったり、テーブルの上には花瓶の3Dモデルなどを表示することができます。
ブログでは、この技術を用いてより進化したARが可能になると述べています。たとえば、AIが現実世界に咲いている花を認識すればそこにハチの3Dデータを表示したり、池を認識すればそこにアヒルを表示したりなど、認識した状況に応じてオブジェクトが表示できるとのことです。
この技術が実用化されれば、たとえばAR表示された初音ミクなどのキャラクターがイスに座る動作や、机に手をのせたりなど、まるで実際にそこにいるかのようなよりリアルで自然な描写が可能になりそうです。
ARプラットフォーム「Real World Platform」をサードパーティ向けに提供
ナイアンティックは「Real World Platform」をサードパーティ向けに提供することを明らかにしており、公募によって提供する企業・開発者を選ぶとのことです。
具体的な収益モデルに関しては明らかになっていませんが、自社の独自技術をプラットフォームとして外部に開放して、利用料を得るという仕組みで収益を得るものと考えられます。
ナイアンティック社のCEOであるジョン・ハンケ氏はブログにて
「最新のAR技術には大きな可能性がある。サードパーティにプラットフォームを使ってもらい、現実世界とデジタル世界をつなぎ、これまでにない体験をもたらしてほしい」
と述べています。
また、ナイアンティックもAR技術を用いたアプリ開発を今後も進めていく予定で、最初はゲームに実装することから始め、それから様々な種類のアプリ開発を行っていくとのことです。
まとめ
「Real World Platform」が外部へ開放されることによって、様々な企業や開発者にとって高機能なARアプリやゲームが制作しやすくなります。
公開されたデモ動画では、まるで現実世界に本当にピカチュウが現れたかのような存在感が感じれられ、この技術が次世代の「ポケモンGO」に実装されれば、これまでにない新感覚のゲーム体験ができそうです。
また、マルチプレイでのARゲームが可能になることによって、アトラクション施設や皆で集まってプレイするゲームの在り方も大きく変わりそうです。
現在、ARはまだスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を用いる場合がほとんどですが、マイクロソフトHoloLensやMagic Leap Oneなどの装着型ARデバイスが登場すれば、これらのAR体験はもっと臨場感のあるものになりそうです。これから進化するARに期待したいです。
【関連リンク】
Niantic Blog



















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