Oculus Connect 4カンファレンスにて、フェイスブックとOculusが開発中の新型ソーシャルVRサービス「Oculus Venues」が発表されるなど、ますます期待されるソーシャルメディアとVRのつながりですが、今回はfacebookがOculusを買収してからどのような形でソーシャルメディアにVRを活用しているのかをまとめ、その可能性について考えていきたいと思います。
VRSNS「Facebook Spaces」とはどのようなものなのか。
FacebookがOculus買収後に開発したソーシャルVRが「Facebook Spaces」です。
現在はベータ版としてのリリースで、機能的にはまだまだこれからで不完全であることや、Oculusの普及率も関係しているのだろうと考えられます。
しかし、ベータ版とはいえ、その完成度は非常に高く、これまでリリースされたソーシャルVRアプリの中でも群を抜いているそうです。
主な機能としてはアバター機能が特徴的です。アバターは実際のfacebookで使われているユーザーの顔写真から自動的に作成されます。
実際のアバターと元の写真の比較画像。
これによりVRでなじみやすいカートゥーン調のアバターを自分そっくりに違和感なく作ることが出来ます。まさにfacebookで培った顔認証システムとOculusの技術があってこそのアプリです。
「Facebook Spaces」ではfacebookでの友達と同じVR空間で集まり、ミーティングに始まり、写真や動画の共有や一緒にお絵かきをしたりなどVRでしかできないような新しい共感、共有を生み出すスペースとして活用できます。
現実世界を第一の出会いの場とするならば、SNSが現実の代用であったり、拡張として友人との第二の出会いの場となり、そしてこれから来るVRは第三の出会いの場としてスマホやPCのSNSや現実世界でもなしえなかった新しいコミュニティーを生み出すことが出来そうです。
facebookの新サービス「Oculus Venues」
Oculus Connect 4カンファレンスにて、フェイスブックとOculusが開発中の新型ソーシャルVRサービス「Oculus Venues」が発表されました。
この「Oculus Venues」はバーチャル空間に大人数が集まって、コンサートやライブ、スポーツなどを同時に鑑賞できるライブ共有型vrサービスで、同時に1000人以上が同時参加できるようになるそうです。
ココでは、フェイスブックCEOマーク・ザッカーバーグ氏が「Oculus Venues」の発表中にVRが「すべての人に機会をもたらす技術」とし、将来的には全世界で10億人にVRを普及させるという長期的展望を示したという。
このことからも、Facebookがソーシャルメディアとして新たな波を作る可能性を感じることが出来ますね。
Facebookだけじゃない!マイクロソフトが「AltspaceVR」を買収
ソーシャルメディアの可能性として、VRに期待をかける会社はFacebookだけではありません。
ソーシャルVRプラットフォームとして登場し、資金難があり、一時閉鎖されましたが、Windowsなどで知られるマイクロソフトが買収したことが報じられています。
これによりソーシャルVRに期待しているのFacebookだけでないことがわかります。
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他にもソーシャルVRプラットフォームを展開する「Bigscreen」は2017年10月10日、ベンチャーキャピタルのTrueVentureからシリーズAで1100万ドルを調達したと発表し同社は今年1月には300万ドルを調達しており、今年度だけで合計1400万ドルの投資を受けたことになる。大企業のみならず、一般的にもソーシャルVRアプリは期待値が高いものだということがわかります。
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技術と共に形を変えてきたSNS、VRが第二のスマートフォンになる可能性。
ここまでソーシャルVRを紹介しVRが次世代のソーシャルメディアになり替わる可能性を考えてきました。チャットやブログなど、パソコンとインターネットが登場したころよりソーシャルネットワークの原型らしいものはありました。
アバターを使って会話を楽しんでいた従来のチャットは、スマートフォンの普及でスマートフォンの画面サイズに合わせアバターからアイコンへ変わり、Facebookやライン、ツイッターなどで主流になりました。
そしてこれからはVRやMRが普及し、パソコンからスマートフォンへメディアが変わったときの様にソフトウェアやサービスのカタチも変わっていきます。
そんな未来がどのようなものになるのかはここまで紹介した「Facebook Spaces」や「AltspaceVR」の動画を見てもらえればわかりやすいと思います。パソコンからスマートフォンにメディアがシフトしたときには、画面の大きさの都合上数を減らしてきたアバターの概念ですが、VRでは360°全方位が画面になるためツイッターのアイコンではなく3Dのアバターがメインになっていくでしょう。
引用元:https://www.facebook.com/spaces
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