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AIもVRも、最新技術が子供の学びを豊かにするために使われる


ノートパソコンを触る赤ちゃん

デジタルネイティブ世代の教育にはITが活用されている


かつて学校での教育と言えば、教科書とノートを手元に先生の授業を聞き、問題を解くという形が一般的だった。だが、現在ではその形が変わりつつある。


特別な情報教育やコンピュータ教育の時間以外でも学習ツールとしてパソコンやタブレット端末が使用されるようになっており、プログラミングが教えられることも増えてきた。単に教科書を補足する資料映像を見るツールとしてIT機器を使うだけでなく、AIやVRといった最新の技術を使うことでさらに学習の効果を高められる可能性も指摘されている。


テクノロジーが変える教育


黒板に向かう高校生

黒板の代わりにホワイトボードを使う学校も多い


IT機器に限らず、道具が変化することで教育・学習の形は変わり続けている。その恩恵を受けているのは、教える側も同じだ。


教師のメリット


学習ツールの変化によって教師が得られる一番のメリットは、学生のやる気を高めやすくなったことだろう。


教科書の「事実を述べただけ」の文章に面白さを感じてもらうために教師は授業中に様々なエピソードを伝えてきたし、参考書類でも関連する知識や写真を使って学生の興味を惹くための工夫が行われている。パソコンやタブレット端末を使って動画を見せたり、VRデバイスでその時代を体験してもらったりすればさらに効果が大きくなるはずだ。


また、デジタル教材を利用する場合には学生の状況を把握し、管理しやすいというメリットもある。多くの学校向け教育ツールには、各生徒がどこまで映像教材を視聴したのか、チェックテストのスコアがどうだったのかを確認できる教師向けの機能が搭載されている。


こうした機能は、重点的に説明すべきところを考えて授業を組み立てる助けとなるはずだ。教師が大勢の生徒の間違いのパターンを調査・分析するには限界があるが、AIを使うことでその作業を現実的な手間で行うことができるようになる。


学生のメリット


学生にとっては、自学自習に適した教材が増えたことが大きなメリットだろうか。繰り返し見られる映像授業コンテンツを使って自分が苦手なところだけを復習したり、授業で扱う内容よりも難しい発展問題に進んだりと状況に合わせて学習しやすくなっている。


デジタルであれば紙の書籍よりも多くの情報を詰め込めるため、多くの要望に対応できるのだ。


VR技術を取り入れたインタラクティブな教材など、楽しみながら学べるツールも増えている。また、AI技術の発展もポイントだ。


AIによって自分が間違えた問題を分析して類題だけを繰り返し出題したり、間違いの傾向に応じたアドバイスを提供したりすることも可能になっていくだろう。学生にしてみれば、これは自分だけの教師がパソコンに入っているようなものだ。


VRによる教育の弱点


Merge VR Goggles

低価格かつ頑丈なMerge VR Goggles


VRの弱点


教育・学習への採用も期待されるVRデバイスだが、その普及を阻む最大の問題点はデバイスの価格が高いことだ。


モバイルVRならHTC ViveOculus RiftといったPCベースのハイエンドVRヘッドセットほど高価ではないにしても、Gear VRやDaydreamのような専用のVRプラットフォームを利用するにはハイエンドスマートフォンが必要だ。


また、デバイス自体がデリケートなことも弱点と言える。小さい子供はデバイスを乱暴に扱ったり、落としてしまったりといったことが考えられるので耐久性があるのが望ましい。


Merge VR Goggles


この弱点は、Merge VR Gogglesのようなデバイスを使うことで解消はできずとも緩和できる。


Merge VR Gogglesは1台あたり60ドル(6,755円)と本体価格が抑えられており、学校に複数台導入しやすい。さらに、特別なスマートフォンでなくとも一般的なスマートフォンの多くが利用可能なので端末代金も抑えられる。


メンテナンスの容易さも特徴だ。一人ではなく複数のユーザが使うとデバイスが汚れやすいが、Merge VR Gogglesには簡単に汚れが拭き取れる素材と形状が採用されている。本体は汚れに強いだけでなく耐衝撃性にも優れており、落下などの事故によるスマートフォンの破損も防いでくれるという。


Veative VR Learn


Merge VRよりもさらに低価格な教育用VRゴーグルを開発しているのが、Veativeだ。


スマートフォンを挿入して使用するゴーグルタイプのVeative VR Learnはなんとリモコン付きで20ドル(2,250円)だ。Merge VR Gogglesでは本体にスマートフォンを操作するためのボタンが一体化しているが、Veative VR LearnではGear VRやDaydream Viewと同様のリモコンタイプである。


また、Veative VR Learnにはスマートフォン不要のスタンドアロンタイプも存在する。決してハイスペックなデバイスではないが、Androidが搭載されていてヘッドセット単体でVR体験が可能だ。価格は250ドル(2.8万円)だが、スマートフォンの購入が不要であることを考えれば安価なVRデバイスである。


Veativeは学校での使用を想定してデバイスを開発しているので、教師のための機能も充実している。生徒用のデバイスに触れることなく、アプリの管理や機能の制限が可能なシステムになっているという。


 


AI教師による生徒個人の学習状況に合わせた指導やVR映像を活用した授業など、技術の発展によって教育・学習の形は変化している。低価格や頑丈さといった条件が満たされれば、学習効果を高める道具としてVRヘッドセットも学校で一般的に使われるツールになるのかもしれない。


学校向けのヘッドセットや教育サービスを提供する企業も増えているので、この業界での戦いも激しくなっていきそうだ。


 


参照元サイト:Venture Beat


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