US版Windowsブログ記事において、各メーカーのWindows MRヘッドセットのリリース日である10月17日に20,000以上の対応アプリがリリースされることが報じられた。
「Halo: Recruit」を含む20,000以上のアプリが登場
Samsungが製造するWindows MRヘッドセット「Odyssey」のリリースを報じた本メディアの記事において、2017年10月17日、Acer、Lenovo、Dell、そしてHPがWindows MRヘッドセットを一斉にリリースすることも報じた。
US版Windowsブログ記事によると、以上の4社からMRヘッドセットがリリースされる同日にMicrosoft Storeから20,000以上の対応アプリがリリースされる。そうしたアプリのなかには、Xboxタイトルのなかで最も成功したと言われている「Halo」シリーズをテーマとしたVRコンテンツも含まれている。
「Halo」シリーズとは
「Halo」シリーズは、バンジースタジオにより開発されマイクロソフトより2001年に発売されたXbox用、Xbox360用のSF的世界観のFPS『Halo: Combat Evolved』を第一作とするゲームシリーズである。全世界規模では「Halo: Combat Evolved」は650万本以上、「Halo 2」は750万本以上、「Halo 3」は1100万本以上の販売を達成、Xboxでもっとも成功したゲームタイトルとなり、多くのファンを獲得している。
同シリーズの最新作は「Halo 5: Guardians」なのだが、同ゲームのトレーラー動画を見ると、同シリーズがすでに多数リリースされているVRFPSゲームと相性が非常によいのがわかるだろう。
「Halo: Recruit」
Halo公式サイトには、同シリーズ初のVRコンテンツ「Halo: Recruit」に関するニュース記事が2017年10月3日付で掲載された。その記事には、同VRコンテンツに関して、以下のような説明がされている。
本日(2017年10月3日)、(Windows Mixed Realityプロジェクトを率いる)Alex Kipman氏はWindows Mixed Realityのブログにおいて、「Halo: Recruit」と名付けられたちょっとしたVRアーケード体験をできるコンテンツを発表しました。
「Halo: Recruit」は明らかにゲームではなくゲームの一部分のようなものです。それは言わば、Haloの世界とこの世界を象徴するキャラクターに関する軽いイントロダクションです。
…「Halo: Recruit」は2017年10月17日からMicrosoft Storeから無料でダウンロードでき、「Halo」シリーズのファンは5分程度のVR体験ができます(もちろん、体験するにはWindows MRヘッドセットが必要になりますが)。
以上の説明にあるように、「Halo: Recruit」は本格的なVRFPSではなく、「Halo」シリーズに関するミニゲームといったものである。
海外メディアRoad to VRは、同VRコンテンツをプレイした5分を超える(つまり最後までプレイした)動画を公開している。
なお、「Halo」シリーズを題材とした本格的なVRFPSが開発中なのかどうか、といった情報は現時点では一切ない。しかしながら、以上のようなVRコンテンツをリリースすることから考えると、近い将来、同シリーズに関する何らかの本格的VRゲームがリリースされるのではなかろうか。
10月17日にリリースされるそのほかのアプリ
US版Windowsブログ記事では、「Halo: Recruit」以外で10月17日にリリースされるアプリとして、以下のようなものを挙げている。
- ・Obduction
- ・Dreams of Dali from InceptionVR
- ・Space Pirate Trainer
- ・Superhot VR
- ・Arizona Sunshine
- ・Luna
- ・Skyworld
- ・Move
- ・Free the Night
- ・Minecraft
- ・Fantastic Contraption
以下では、名前の挙がったアプリのうち一部を紹介する。
Obduction
「Obduction」とは、1993年に「Myst」1997年に「Riven」をリリースしたCyanによる一人称視点のアドベンチャーゲームだ。
同ゲームはすでにVIVE・Oculus Riftに対応していたが、最近PSVRにも対応した。
Superhot VR
VIVE・Oculus Rift・PSVRに対応してすでにクロスプラットフォーム展開している「Superhot VR」とは、「プレイヤーが動いている時だけ時間が流れる」という独特のゲームシステムのFPSだ。
同ゲームはプラットフォームを問わず人気作として君臨しており、PSVR版のリリース後にはアメリカとヨーロッパの市場でダウンロード数1位となった。
Minecraft
インディーズゲーム史上もっとも成功したゲームと言っても過言ではない「Minecraft」は、昨年のE3においてVR対応することが発表された(上の動画の9分20秒あたりを参照)。
VRプレイが可能なのはOculus Riftのみとなっているが、Windows MRヘッドセットでもプレイできるようになれば、同ゲームのVRプレイがさらに普及するだろう。
以上からわかるようにWindows MRヘッドセットは、ハードウェア・ソフトウェア両面においてリリース直後から猛烈なスタートダッシュを敢行するようだ。それゆえ、同ヘッドセット市場が早晩VIVEやOculusと同等の規模になっても不思議ではないだろう。
参照サイト:Windows Blog
https://blogs.windows.com/windowsexperience/2017/10/03/the-era-of-windows-mixed-reality-begins-october-17/#Pq101e33vy0LLSpJ.97
Copyright ©2017 VR Inside All Rights Reserved.