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3Dモデル共有サービス「Sketchfab」がARKitに対応、3DモデルをAR表示可能に



3Dモデルを手軽に投稿、シェアできるサービス「Sketchfab」がARKitに対応した。本サービスでは200万近い3Dモデルやアートワークを閲覧することが可能で、VRヘッドセットを装着して没入型の環境で閲覧することも可能だ。


Sketchfabにはグーグルの「Tilt Brush」やOculusの「Medium」、「Gravity Sketch」などのVRツールで制作した作品も数多く投稿されているが、同サービスのiOSアプリがARKitに対応したことによって、これらの3Dモデルを現実空間に重ね合わせてAR表示することが可能になった。


概要


Sketchfab、ARKitに対応


先日iOS 11が正式にリリースされたことにより、アップルのARプラットフォームであるARKitが利用可能になった。


「Sketchfab」もiOS 11用のアップデートにおいてARKitに対応し、同アプリで閲覧できる様々な3Dモデルを、iPhoneやiPadのディスプレイを通してAR表示することができる。



3DモデルをAR表示可能に


アプリのAR機能の使い方はシンプルで、閲覧したいモデルをアプリ内で開き、ARアイコンをタップするだけだ。SketchfabアプリにはVRアイコンもあり、これをタップするとVRヘッドセットでの閲覧が可能になるが、これとまったく同じ手順でARモードを起動できる。


現実世界にAR表示したオブジェクトは、近くに寄ってみたり周りを歩き回ることが可能で、まるでオブジェクトが実際にそこにあるかのように鑑賞することができる。


Androidにも対応予定


現在、AR機能に対応しているのはiOS版のみとなっているが、今後はグーグルのARプラットフォームであるARCoreに対応したバージョンも登場する予定だ。


Sketchfabについて


「VR版YouTube」


「Sketchfab」は、VRコンテンツを開発するために必要なVRオブジェクトを共有する、クリエイター向けのサービスとして2016年にスタートした。



「VR元年」と呼ばれた2016年、様々なメーカーからVRヘッドセットが出荷され、また「Tilt Brush」や「Quill」などのVRクリエイターツールが登場し、誰でも簡単にVRでオブジェクトを制作できるようになった。しかし、作ったオブジェクトを共有する手段は、その時点では整備されていなかった。


そこで、VRオブジェクトを共有するための手段を提供するプラットフォームとして登場したのが、Sketchfabだ。


VRでの閲覧にも対応


Sketchfabでは手軽にVRオブジェクトをアップロード、ダウンロードすることができる。公開されている3DオブジェクトはVRでの閲覧が可能で、Oculus Rift、HTC Vive、Gear VR、カードボード型ヘッドセットで閲覧することができる。


同サービスにはウェブからアクセスすることも可能で、WebVRにも対応している。ユーザーはアプリをデバイスにダウンロードせずに、ヘッドセットを装着してウェブ上から直接コンテンツにアクセスすることが可能だ。


SketchfabはVRコンテンツ開発に必要なVRオブジェクトを手軽に共有できるという、開発者やクリエイター向けのサービスで、クリエイターにとっての「VR版YouTube」を目指している。


ARで手軽にコンテンツ制作ができるアプリ


現在、VRで作品を制作できるツールは数多く登場しているが、モバイルARの普及に伴って、ARのモデリングツールやクリエイターに役立つツールが登場し始めている。


「Makebox AR」



「Makebox AR」は誰でも簡単にモバイルARで3DモデリングができるARアプリだ。これはグーグルのAR技術Tangoを利用できる端末に対応しており、今年6月に発売された「ZenFone AR」などがTangoに対応している。


本アプリは、現実空間で積み木感覚で直感的に3Dモデリングを可能にするもので、制作したモデルはアプリからウェブにアップロードすることが可能だ。


また、制作したモデルをウェブでシェアすれば、OBJファイルとしてダウンロードすることができる。そのため、他の3DモデリングツールやUnity、Unreal Engine 4などのゲームエンジンで読み込むことが可能だ。


また、書き出したモデルを3Dプリンターで印刷することも可能で、様々な使い道があるアプリだ。


「Blocker」



「Blocker」は、映像作家の制作活動をサポートするアプリだ。本アプリではモバイルARによって、現実空間に3Dモデルのキャラクターを自在に配置することができる。また、カメラのビューファインダーがAR表示されるため、これを覗くことによってどのようなシーンをを撮影できるかをあらかじめ計画する際に役立つ。


様々なカメラアングルを試すことが可能で、アプリにバンドルされた様々なポーズの3Dモデルを配置できるので、製作者は自分がどんなシーンを撮りたいかを手軽にシミュレーションできる。


舞台や映画撮影の時、本番や撮影前に俳優の動きや配置、照明具合などをあらかじめ決めておくことを「ブロッキング」と呼ぶが、「Blocker」ではモバイルARによってこのブロッキングを手軽に行うことができる。


従来は時間と人数をかけて行なっていたブロッキングを、モバイルARによって単独、もしくは最小限の人数で行うことが可能だ。また、それぞれのシーンを画像に収めて、それらを並べてストーリーボードを制作することもできる。映画制作に役立つARアプリとなっている。


「HoloDooble」



VRペイントツール「Tilt Brush」のAR版とも言える「HoloDooble」は、マイクロソフトのARデバイスHoloLensで動作するペイントツールだ。ユーザーの右腕の先にあるバーチャルなカーソルを、物理空間で動かすとホログラムによる線を描くことができる。


物理空間内で好きな場所をタップすると線を描くスタート地点が決まり、ジェスチャー操作によって絵を描く。指をつまんだ状態で腕を動かすと線が描かれ、指を話すと描画が終了するという仕組みだ。


本アプリはプロトタイプなので、実際にHoloLensアプリとしてリリースする予定はないが、同アプリの描画機能を中心に様々な機能が追加されれば、「Tilt Brush」と同じレベルのペイント機能をARで使えるようになりそうだ。また、特定の図形を描くことでコマンドが実行されるようなゲームアプリにも応用できそうだ。


参照元:UploadVR Sketchfab Adds ARKit Support Bringing Tilt Brush Into The Real World


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