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Pimax 8K VRヘッドセットへの支援金額が100万ドルを突破



現行のPCベースVRヘッドセットよりもはるかに高い解像度を特徴とする、中国のVRヘッドセットメーカーPimaxの8KVRヘッドセット


このデバイスは以前からクラウドファンディングサイトKickstarterで資金調達を行うことが予告されていたものの、実際にキャンペーンが開始されたのは先週20日になってからだ。予告時点で目をつけていた支援者が多かったのか、キャンペーンの開始から半日で50万ドルを越える資金を獲得してしまった。当初の目標金額は20万ドルだったので、半日でその2倍以上が集まってしまったことになる。


その後も支援金額は増加しており、9月25日時点でついに100万ドルを突破している。


Pimax 8Kのクラウドファンディング



継続するキャンペーン


現在もクラウドファンディングキャンペーンを継続しているPimax 8Kだが、既に目標金額の5倍以上の資金を集めることに成功している。支援者は1,610人だ。


注目すべきは、その残り日数だろう。Pimax 8Kのクラウドファンディングキャンペーンが開始したのは9月20日であり、まだキャンペーン開始から一週間も経っていない。締め切りまであと39日残っているため、さらに金額が大きくなる可能性が高いのだ。


ハイスペックVRヘッドセット


数量限定のお得なパッケージは多くがSOLD OUTとなっているので、キャンペーン開始当初に比べれば金額の伸びは緩やかになっていくだろう。しかし、スペックを考えれば数量の限定されない399ドル(5Kヘッドセット単品)や499ドル(8Kヘッドセット単品)でも決して高すぎるわけではない。


実際、499ドルで8Kヘッドセットが受け取れるプランは既に551人の支援者によって選ばれている。5Kヘッドセットの方は8Kモデルに人気を奪われているためかまだ数量限定プランが残っているので、349ドルで入手できる。


2台目以降としての購入?


Pimax 8K/5K VRにはヘッドセット単品を受け取れるプランと、コントローラーやベースステーションが含まれたパッケージプランが用意されているが、支援者がより多いのはヘッドセット単品の方だ。


初めてVRデバイスを揃えるというVRユーザはフルパッケージを購入すべきだが、HTC Viveのコントローラーとベースステーションを既に所有しているならばそれらをPimaxデバイスに流用することができる。


8K/5K/8K Xの各ヘッドセットで支援を表明したバッカーが多いのは、いずれのモデルでもフルセットよりもヘッドセット単品の方だ。このことから、既に他のハイエンドVRデバイスを所有しているVRユーザが多数Pimax 8K/5K/8K X VRを購入しているのではないかと考えられる。


HTC ViveやOculus Riftの次世代機はまだ発表されていないため、初期にこれらのVRデバイスを購入したアーリーアダプターがよりクオリティの高いVRを求めてPimaxを支援しているのかもしれない。


Pimax VRヘッドセットの特徴


Pimax 8K VRは広い範囲を表示できる

Pimax 8K VRは広い範囲を表示できる


こうした既存デバイスのユーザが期待するPimax 8K VRの特長は、大きく2つある。


解像度が高い


2Dディスプレイの場合でも、解像度が高くてピクセル密度が高ければ映像はより美しく、リアルなものになる。VRデバイスでも全く同じことが起きる。


Pimax 8K VRには3840×2160という高解像度のスクリーンが2つも搭載されるため、合計の画素数は1,660万画素にもなる。Pimaxによれば、Pimax 8K VRの画素数は市場に出回っている最も高解像度なヘッドセットの4倍よりもさらに高い数値だという。


解像度の高さにより、スクリーンドア効果の発生も抑制される。一つ一つのピクセルの境目が気になることはほとんどないだろう。


視野が広い


もう一つの特長となっているのが、広い視野角だ。Pimax 8K VRの視野角は200度とされており、これは一般的な人間の目が見られる角度(220度)に近い。そのため、ユーザが目を動かしたときに画面端に黒い部分が見えてしまうことが少なくなるはずだ。


他のVRヘッドセットは110度程度(Pimax自身が販売するPimax 4Kも110度)なので、比べれば見える範囲が一気に広くなったと感じるだろう。


サイズが大きい


優れたグラフィック性能を特長とするPimax 8Kだが、良くない特徴もある。


最大の欠点としては、本体が大きいことだろう。公式サイトやKickstarterページの仕様情報には解像度やサポートするコンテンツに関する情報が記載されているが、本体のサイズに関する情報はない。


動画で見る限り、ヘッドセット本体のサイズはHTC ViveやOculus Riftと比べても大きそうだ。重量も記載されていないため、高性能と引き換えに重量のあるデバイスになってしまっていることも考えられる。既に販売されているPimax 4Kは449gだが、8Kや8K Xの重量はどれほどだろうか。


他社から販売されるVRヘッドセットのデザインも洗練されているとは言い難いが、PimaxのVRヘッドセットはそれらよりも無骨なデザインだ。デザインについては外観よりも性能を重視するというVRユーザが多いとしても、重量については気になるところかもしれない。


要求スペック


PimaxのVRヘッドセットは、HTC ViveやOculus Riftと同様にパソコンに接続して利用するタイプだ。それらのデバイスよりも解像度が高いPimax 8Kには、それに見合った高性能なパソコンが必要となる。


Pimax 8KはViveやRiftに対応する一般的なVR対応PCで利用可能だが、8K XではGTX 1080Ti、Core i7、16GB以上のメモリを搭載するハイスペックマシンが必要だ。Pimax自身が「Xはあらゆる人におすすめの製品ではない」と説明している。


8Kや5Kのモデルは解像度の高さの割に要求スペックが低いと見ることもできるが、それでも他社のPCベースVRヘッドセットと同等のスペックは要求される。CPU内蔵のグラフィクス機能でも動作するWindows Mixed Realityヘッドセットに比べるとハードルは高い。


 


優れた性能を約束して多額の資金を集めているPimax 8K VRヘッドセット。他社のVRヘッドセットに比べて4倍以上の画素数と、2倍近い視野角が魅力のデバイスだ。


ただ、本体サイズが大きめなことやデバイスに見合った高性能なPCが必要なことも特徴となっている。SteamVRにも対応するということでHTC ViveやOculus Riftの所有者にも人気のようだが、これらから乗り換えるユーザも増えるのだろうか?


 


参照元サイト名:Slash Gear

URL:https://www.slashgear.com/pimax-promises-8k-vr-at-the-cost-of-your-self-esteem-20500802/


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