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Daydreamユーザは週40分VRを使っている


Daydream View


GoogleのモバイルVRプラットフォーム、Daydream。Googleは早い時期から安価なCardboardでスマートフォンを使うモバイルVRの世界に参入していたが、新しいVRヘッドセットであるDaydream Viewの登場は2016年の末とかなり遅かった。


そのDaydream Viewも発売から約6ヶ月が経ち、ユーザの利用傾向や用途のデータが集まってきている。平均的なDaydream ViewのユーザがVRのために費やす時間は週に40分程度だが、Googleはこの時間をさらに増やそうと努力を続けている。


Daydream Viewユーザの実態



Googleが開催したカンファレンスにおけるデベロッパー向けの講演の中で、Daydream Viewのユーザに関する統計情報の一部が公表された。


あまり使われていないVR


Daydream Viewのユーザは当初考えられていたほどには長時間VRに触れていないという。彼らは、VRコンテンツを視聴したり、新しいVRコンテンツを探したりすることにあまり時間を使っていない。


彼らがVRのために費やしている時間は、平均的なユーザの場合週に40分に過ぎない。これを一日当たりの時間に換算すると、わずか6分になってしまう。これでは、プレイ時間の長い本格的なVRゲームを攻略するのは難しいだろう。


VR映像の人気


ユーザがVRを使う時間が短いことからも想像できる通り、彼らが主に使っているVRアプリは映像コンテンツを視聴するためのものだ。YouTube、Netflix、HuluといったVRで映像コンテンツを見られるアプリが人気で、こうしたアプリにVRを使う時間の半分が充てられているという。


ビデオ以外のアプリやVRゲームを開発するデベロッパーは、ユーザ一人あたり週に20分の小さなパイを巡って争っていることになる。一見すると、Daydream用のVRアプリで収益を上げるのはかなり難しそうに見える。


アプリを大人買い?


一方で、Daydream向けのVRアプリを開発するデベロッパーにとって追い風となりそうな情報も出ている。Daydream Viewのユーザはアプリを購入することが多く、アプリに対して費やす金額も大きいという。


Googleが発表した情報によれば、Daydrema ViewのユーザはそうではないAndroidユーザの3倍アプリやコンテンツを購入する。使用する金額も、32%多い。


こうした傾向は、発売から半年しか経っていないDaydream View自体がまだ新しいデバイスであることと関係があるのかもしれない。Daydream Viewのような目新しいデバイスに対してお金を使うユーザは、モバイルデバイスやスマートフォン用のアプリへの関心が高いと思われる。


また、彼らが比較的裕福である可能性が高いことともおそらく関係しているだろう。Daydream Viewの本体はモバイルVRの常に漏れず手頃な価格で購入できる。しかし、Daydream Readyのスマートフォンはハイエンドなフラッグシップモデルだ。


そのようなスマートフォンに興味があり、かつ購入している層がより多くのアプリを購入することには何の不思議もない。


利用時間は増やせる


Daydream Viewの複数カラー展開


より良いコンテンツを


さきほど、ビデオ以外のDaydreamアプリは週に20分しかないユーザの時間を奪い合っている状態だ、という考え方を紹介した。これは統計的な利用時間に基づく事実ではあるが、非常に受け身な姿勢でもある。


彼らが20分しかVRアプリを使っていないのは長時間使いたくなるような魅力的なアプリがないからであり、不変の前提条件というわけではない。むしろ、良いアプリが登場すればこの時間は伸びていくだろう。


Googleはデベロッパーに向けて、彼らが開発したアプリがVRの利用時間を増やすキラーアプリになることを望んでいる。よりユーザを惹き付ける、より長さがあり、よりディテールの豊かなアプリを作ればそうなれるかもしれない。


GoogleはDaydreamプラットフォームにおけるキラーアプリの必要性を認めている。


体験を快適に


デベロッパーに優れたコンテンツを期待しているだけではなく、Google自身もDaydreamユーザが長時間VRコンテンツにのめり込める環境を整えようと動いている。その動きの一つが、スタンドアロン型のVRヘッドセットを開発することだ。


Daydream Viewは、ダンボールやプラスチックを使ってシンプルに組み立てられたGoogle Cardboardよりも装着感を向上させている。しかし、モバイルVRヘッドセットの域を出ていない。


スタンドアロン型のヘッドセットでは、性能だけでなく装着感もより良くなるだろう。これは長時間に渡ってVRを利用するときの疲労を軽減することに繋がるはずだ。


また、Daydream 2.0のソフトウェアアップデートでは定期的にヘッドセットをオフにしてメッセージをチェックする必要がなくなる。これも、ユーザが長編コンテンツに集中できる環境づくりの一環だ。


プラットフォーム側の発展とコンテンツの双方が合わされることで、DaydreamユーザがVRを利用する時間は伸びていくだろう。


 


参照元サイト名:CNET

URL:https://www.cnet.com/news/google-wants-you-to-use-vr-more-than-40-minutes-a-week/


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