今回は、Gethについて解説していきます。
Go-Ethereumとは何なのか、Gethで何かできるのか知りたい方はぜひ理解しておきましょう。マイニングやスマートコントラクトの実装に興味がある方は必見の内容です。
なお本記事は、TechAcademyのブロックチェーンオンライン講座の内容をもとに作成しています。
Gethとは
GethとはEthereum(イーサリアム)が提供しているクライアントソフトで、Go Ethereumの略称です。
Ethereumについては、アルトコインの一つとして解説しています。
Ethereumを操作する上で通常はコマンドラインという文字列だけで操作を行います。
この時クライアントソフトを利用することで、Ethereumの様々な操作が可能になります。
Gethは、Go Ethereumという名の通り、Go(golang)というプログラミング言語により実装されています。
Gethの特徴
GethはEthereum(イーサリアム)で公式に提供されているEthereum(イーサリアム)のためのクライアントソフトです。
その為、Ethereum(イーサリアム)を扱うクライアントソフトの中ではもっとも利用されています。
また、GNU LGPL v3ライセンスで公開されたオープンソースソフトウェアであるため、コンピューターウィルスの混入などの可能性も限りなく低い状態で保たれています。
GNU LGPL v3ライセンスとは、GNU Library General Public Licenseのバージョン3の略称で、他のプログラムにリンクされることを前提としたソフトウェアに使用されます。
Gethを利用することで、簡単にCPUマイニングを行うことができます。
マイニングとは、ブロックチェーンの次のブロックを生成するために計算を行い、最初に計算結果を求めたノードに報酬としての仮想通貨が支払われることです。
ノードとは、ブロックチェーンに接続されているクライアント端末のことで、パソコンやスマートフォン等の機器です。
今回は、Ethereum関係の解説ですので、ここで言う仮想通貨は、Ether(Ethereumの仮想通貨)を意味します。
Gethでできること
マイニング
EthereumのマイニングをCPUを利用して行うことができます。
一般的には専用機やGPUを利用したマイニングが盛んです。
しかし、最初はハードルが高いため、GethによるCPUによるマイニングを体験することはハードルが低くマイニングを身近にしてくれます。
資金移動
ブロックチェーンを利用したEtherのトランザクションを行うことができます。
つまり、Ethereumネットワーク間での資金移動が可能です。
スマートコントラクト
スマートコントラクトとはEthereumの機能の1つで、ブロックチェーンのトランザクションに契約という概念を実装したものです。
スマートコントラクトを利用した契約機能は、不動産取引が代表的な例と言えます。
不動産自体に対して、ブロックチェーンにより所有者の証明を行い、売買契約に関してはスマートコントラクトにより行うことで、所有者確認と取引を瞬時に行うことができます。
ブロック履歴
Ethereumのブロック履歴を表示することができます。
その他
その他にもGethを利用して様々な操作が可能です。
Gethの機能例のページも参考にしてみて下さい。
今回は、Gethについて解説しました。
Gethのインストール方法もまとめているので、インストール手順を知りたい方は合わせてご覧ください。
また、オンラインのプログラミングスクールTechAcademyでは、ブロックチェーンオンライン講座を開催しています。
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この記事を監修してくれた方 中本賢吾(なかもとけんご) 開発実績:PHPフレームワークを利用した会員制SNS・ネットショップ構築、AWSや専用サーバー下でLinuxを使用したセキュアな環境構築、人工知能を利用したシステム開発、店舗検索スマホアプリ開発など。 その他にも地域の職業プログラマー育成活動を行い、2018年には小学生がUnityで開発したオリジナルAndroidアプリをGooglePlayでリリース。ゲームで遊ぶより作ろうぜ!を合言葉に、小学生でも起業できる技術力を育成可能で有ることを証明し続けている。 |