TOKYO, Sep 28, 2022 - (JCN Newswire) - NECは、三菱重工業株式会社(本社：東京都千代田区、取締役社長 CEO：泉澤 清次、以下、三菱重工)とともに、プラント等におけるセキュリティ強化に向け、秘密計算技術を活用したセキュアなログ分析システムの研究開発に本年10月より着手し、今年度中に技術面の有効性の検証を行います。
昨今、プラント等においてはIoTの導入により生産状況の可視化・遠隔管理などを可能にするため、外部ネットワークに繋がることが増えていますが、同時にサイバー攻撃のリスクが高まっています。プラント等におけるサイバー攻撃への対策として、複数の機器のログを一元的に管理し、統合的に分析することでより高度な分析を実現するSIEM(Security Information and Event Management、注1)が広く使われていますが、ログデータは機密情報であり、外部のクラウドで分析を行う場合にはデータ漏洩等に十分注意する必要があります。
そこでNECは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーである三菱重工とともに、セキュアな計算環境によってデータを暗号化したまま計算処理ができる秘密計算技術を活用しセキュアにログ分析を行い、安全な設備運用に貢献するシステムの研究開発に取り組みます。
具体的には、秘密計算技術の方式の一つで、データを乱数で秘匿化し3つのサーバに分散して計算することができる秘密分散方式(MPC方式、注2)をログのテキスト分析に応用します。秘匿化し分散してデータベースに保存されたログデータと、サイバー攻撃を受けた際などの異常検知ルールの突合を、テキストを暗号化したまま実施することで、機密性を保持した状態のまま異常を検知するシステムの研究開発に取り組みます。将来的には、大規模なログデータの準リアルタイム分析を実用的な性能で実現し、サイバー攻撃検知システムなどに活用できることを目指します。
NECは、この技術を将来的に装置・機械のセキュリティ監視に適用することで、さまざまな施設におけるサイバー攻撃への対応能力を強化し、安全・安心な社会の構築に貢献していきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/202209/20220928_03.html
概要：日本電気株式会社（NEC)
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