Toyota City, Japan, Aug 29, 2022 - (JCN Newswire) - SUPER GT第5戦「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE」が8月27日(土)、28日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
前戦富士大会から3週間、全8戦で競われている2022年シーズンのSUPER GTも折り返しを過ぎ、後半戦に入りました。前半の4戦では、開幕戦で大嶋 和也/山下 健太組 ENEOS X PRIME GR Supra 14号車がポール・トゥ・ウィン。短縮終了となった第2戦はホンダNSX、第3戦はニッサンZがそれぞれ制し、開幕からの3戦で3メーカーが勝利を分け合う状況で迎えた前戦富士では、サッシャ・フェネストラズ/宮田 莉朋組 KeePer TOM'S GR Supra 37号車がシリーズ最年少コンビでの初勝利を挙げ、ランキングでも首位に躍り出ました。
前戦富士同様、夏休みシーズン中の開催となる今大会も、レース距離は450kmと通常よりも長い設定となっており、2度の給油ピットインが義務づけられます。暑い夏の鈴鹿での激戦に注目が集まりました。
予選
27日(土)は曇り空の下、気温31度、路面温度39度で湿度が高く蒸し暑いコンディション。フリー走行時の赤旗中断の影響により予定よりも20分遅れの午後3時20分からノックアウト方式の予選が行われました。
トップ8台がQ2へと進出するGT500クラスのQ1では、チェッカーが振られたあと次々にタイムが更新されて順位が入れ替わっていく展開に。目下3戦連続ポールポジションの速さを見せているWedsSport ADVAN GR Supra 19号車は阪口晴南のアタックで2番手。不運なレースが続き、サクセスウェイトも軽めなZENT CERUMO GR Supra 38号車が石浦宏明のアタックで4番手。最後のアタックで一発タイムを決めた関口の39号車が8番手に飛びこみ、GRスープラは3台がQ2進出を決めました。
一方ランキング1-2位につける37号車と14号車は、それぞれ62kg、60kgという重いサクセスウェイトも影響し、宮田の37号車が11番手、山下の14号車は14番手。坪井翔がアタックしたau TOM'S GR Supra 36号車も43kgのサクセスウェイトで懸命の走りを見せましたが、最後のアタックラップで痛恨のオーバーラン。12番手に終わり、ランキング上位の3台がQ2進出を逃す形となりました。
Q2では、19号車を駆る国本が好走を見せましたが4番手。立川祐路の38号車が5番手、中山雄一の39号車が7番手となり、昨年から続いたGRスープラ勢の連続ポールポジション記録は6で途絶えることとなりました。
決勝
28日(日)は好天に恵まれ、日差しは戻ったものの風があり、気温28度、路面温度39度で過ごしやすいコンディション。午後2時半、三重県警の白バイとパトカー先導によるパレードラン、フォーメーションラップに続き、77周、450kmで争われる決勝レースのスタートが切られました。
上位勢は4番手の19号車、5番手の38号車含め大きな順位変動はありませんでしたが、14番手スタートの山下がドライブする14号車はS字でスピンを喫し、大きくタイムロスして最後尾へと後退してしまいました。
スタート前のウォームアップ走行をトラブルで走れなかった38号車でしたが、無事グリッドに並び、5番手から立川がスタートを切ると、ペースの上がらない国本の19号車を攻め、15周目の1コーナーでアウトからパス。38号車が4位に浮上しました。
長いレースで2度の給油ピット義務があるため、燃費やタイヤの摩耗も考え、様々なピット戦略が採られる中、ハイペースで周回を重ねていった38号車は26周を終えてピットイン。石浦へとドライバー交代。石浦も好ペースを維持し、32周目には前を行くARTA NSX-GT 8号車をパス。33周目に全車が1度目のピットを終えると、この時点で3位へとポジションを上げました。
さらに勢いに乗る38号車石浦は前車との差を詰めていき、37周目にはMOTUL AUTECH Z 23号車をかわして2位へと浮上。40周目には首位との差は1.8秒ほどありましたが、じりじりとその差を詰めていき、テール・トゥ・ノーズでの首位争いを展開しました。
レースは半分を消化し、後方勢が徐々に2度目のピットへ向かって給油義務を消化する中、首位を争う38号車を含む数台はピットを引っ張る作戦となりましたが、49周目に130RでGT300クラスの車両がクラッシュ。4位を走行していた39号車がピットインした直後に、この日最初のセーフティカーが導入されました。
この時点でピットに入らなかった38号車は後続とのマージンを失うこととなり、事実上上位争いから脱落。代わって、絶好のタイミングでピットに向かい、タイヤ無交換という作戦を採った39号車が実質的な3位へと浮上しました。タイヤ無交換で苦しい中山雄一の39号車は、一旦かわされて4位に落ちるものの、前車のペナルティもあり3位で終盤戦へ。後方から厳しい追撃を受けながらも、懸命の走りで3位をキープ。最後はペースの落ちた2位Astemo NSX-GT 17号車との差をみるみる詰めて行き、ファイナルラップではテール・トゥ・ノーズ状態まで迫りました。しかし、逆転には至らず、3位でフィニッシュ。39号車にとっては今季初となる表彰台獲得を果たしました。
19号車が7位、37号車が8位、36号車が9位でポイントを獲得。14号車は14位完走。38号車はトラブルでリタイアに終わりました。
DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車 ドライバー 関口雄飛:
自分のスティントではタイヤの温まりが悪かったので、少し順位を下げてしまって苦しいレースでした。ただ、そこで粘ったことで、前回の鈴鹿同様、半分過ぎてからのペースがすごく良くなり、そのおかげでちょっとピットタイミングを遅らせて、上手く中山選手に繋げられました。そしてSC(セーフティカー)が出たとき、一番いいタイミングでチームがピットに呼んでくれたのも大きかったです。あの位置に戻ることになって、中山選手もパフォーマンス的には多分苦しかったと思いますが、そんな中でなんとか3位で戻って来てくれて、感謝しています。自分としてはTeam SARDに移って初の表彰台なので、非常にうれしいです。次も頑張ります。
DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車 ドライバー 中山雄一:
もうちょっと早いタイミングで僕のスティントが始まるはずだったんですが、関口選手が燃費運転をしつつ、タイヤもセーブしながらも、後半前が空いたところでプッシュしてもらいました。そのときのペースがすごい良く、スティントを引っ張ることができ、後半のピットウィンドウも伸びたので、それがあのSCのタイミングで入ることができたことにつながったかなと思います。自分のペースはまあまあで、順位は守れるかなと思っていましたが、ただ、SCのときにタイヤを替えていたら、1位も見えたかなというようなレース内容だったんで、そこだけちょっと悔しいです。ただチームのいい判断と早いピット作業で送り出してもらえて、しぶとく頑張った結果の3位で満足感はありますが、やはり勝ちたいので後半戦も頑張ります。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
https://toyotagazooracing.com/jp/supergt/report/2022/05/race-gt500/
概要:トヨタ自動車株式会社
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