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誰に対しても「礼に始まり礼に終わる」を実践せよ!


人として大切な「礼儀」。上下関係を問わず、誰に対しても敬意を表すことが大切です。しかし、コミュニケーションが希薄な今、この基本となる姿勢さえ失われようとしています。礼儀を欠くとどうなるのか。礼儀が仕事にもたらす影響とは。論語の「五徳」の1つである「礼」から、礼儀をわきまえることの大切さについて考えます。【週刊SUZUKI #58】

人として正しい振る舞いや望ましい考え方を表す「五徳」。その1つが、礼儀を意味する「礼」です。

仕事に取り組むとき、「礼」の教えと向き合うことが大切です。「お礼」や「儀礼」などの言葉に使われる「礼」には、社会秩序を保ったり、人との関係を円滑にしたりするのに必要な規範といった意味が込められています。仕事では相手との良好な関係を築くために礼節を重んじなければなりません。相手への敬意を表すため、挨拶時にはきちんと頭を下げるといった礼儀をわきまえなければなりません。大前提として、仕事では「礼」の考えを大切にしなければならないのです。

もっとも、過度な礼儀は相手を遠ざけます。毎日一緒に仕事をする同僚に対し、丁寧な言葉遣いや挨拶は必要ありません。丁寧すぎる言葉遣いは相手との距離を生みかねません。相談しづらい雰囲気がチームワークも乱します。大切なのは適度な塩梅です。礼儀を欠いてばかりは好ましくないものの、重んじるだけでも良好な関係を生み出せません。

私も適度な礼儀の大切さを強く意識したことがあります。25歳のときに主任に昇格し、年上の部下を持つようになったときです。どう接するべきか、どんな言葉遣いをすべきかで悩む毎日でした。悩んだ結果、年上の部下には、敬語で指示を伝えるようにしました。上司として叱責する場合、敬語で厳しく接するよう心掛けました。一方、仕事以外では目上の先輩として礼儀を大切にし、良好な関係を築くようにしていました。「礼」の教えを実践したことで、年齢や役職に関係ない円滑な関係を築けました。

「何事も礼に始まり礼に終わる」。この言葉を大切にすべきです。無礼な言動や態度は、どんな相手であれ失礼(礼儀を失する)です。どんな状況であれ、挨拶で始めて挨拶で終えるようにすべきです。この当たり前の所作が、相手との良好な関係を育みます。初対面の人との関係を築くきっかけにもなるのです。オフィスで「おはよう」や「ありがとう」といった言葉が聞こえますか。メールやSNSで挨拶を済ませていませんか。まずは元気な挨拶が飛び交う雰囲気を醸成してください。こうした環境が社員の士気を上げ、成果や結果をもたらします。「礼に始まり」の言葉の通り、礼儀は人間関係の潤滑油となっているのです。

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。 デジタルシフトを目指す企業の支援を実施している。SBIホールディングス社外役員、日本オムニチャネル協会 会長、学校法人電子学園 情報経営イノベーション専門職大学 客員教授を兼任

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