東急不動産ホールディングスと傘のシェアリングサービス「アイカサ」を展開するNature Innovation Groupが連携し、新プロジェクト「傘のいらない街 渋谷」を開始しました。このプロジェクトは、渋谷駅周辺にコンビニの店舗数を超える100箇所以上の傘立てを設置し、使い捨て傘の使用をゼロにすることを目指しています。この取り組みは、環境負荷の軽減や街の資産価値向上を図るものであり、渋谷区や渋谷区観光協会の後援を受けています。
プロジェクトの一環として、渋谷駅の半径600メートル以内にある東急不動産HDの所有物件を中心に、100か所以上のアイカサのスポットが順次設置されます。また、クリアファイルをリサイクルした2種類のオリジナルデザインの傘も制作される予定です。1つは東急不動産のCMに登場する二階堂ふみさんをイメージしたグリーンの雨傘で、もう1つはビジネスシーンでも使いやすいダークグレーの晴雨兼用傘です。
今回のプロジェクトにより、使い捨て傘の削減やCO2の削減、街の景観向上が期待されています。具体的には、渋谷エリアでのCO2削減量は年間76.1トン、資源量の削減は年間29.1トンが見込まれています。また、アイカサのスポットを集中設置することで、雨の日の使い捨て傘の消費を減らし、景観の向上も図ります。アイカサの傘は紛失率が0.5%と低く、平均寿命が5年以上であるため、街にポイ捨てされることはほとんどありません。
このプロジェクトは、渋谷エリア全体の資産価値向上にも寄与します。オフィスビルや商業施設にアイカサを設置することで、入居者や来店者へのおもてなしが向上し、満足度が高まります。また、駅で借りた傘を街中で返却する際に新たな消費活動が促進され、売上アップにもつながることが期待されています。雨の日の外出機会の低下や滞在時間の短縮を防ぐことで、年間11万人以上の滞在時間と消費金額の増加が見込まれ、渋谷エリア全体の資産価値が向上します。
アイカサは、2018年12月にサービスを開始した日本初の本格的な傘のシェアリングサービスであり、「雨の日を快適にハッピーに」「使い捨て傘をゼロに」をミッションとしています。現在、アプリ登録者数は55万人を超え、全国12都道府県に1500箇所以上のスポットを展開しています。アイカサは、傘がないことで移動が制限されることや、不快になることを防ぎ、一人一人が過ごしたい時間を過ごせるよう「雨の日のプラットフォーム」としてのインフラを構築し、人にも地球にも優しい社会づくりを目指しています。
関連リンク
株式会社Nature Innovation Group
https://www.i-kasa.com/