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神戸市民の運動習慣継続にデータ連携基盤を活用、三井不動産などが実証実験で効果を確認


神戸市、アシックス、アリストル、Wellmira、NTTデータ、三井不動産、BIPROGY、UDCKタウンマネジメントは、神戸市民の運動習慣の継続化を目指した実証事業を行いました。この事業は、柏の葉スマートシティで展開中の健康管理やフィットネスアプリが利用できるポータルサービス「スマートライフパス」と、パーソナルデータ連携基盤「Dot to Dot」を共同利用する形で実施されました。結果、一定の効果が確認されました。

デジタル田園都市国家構想に基づき、全国の自治体でデータ活用の取り組みが進んでいますが、個別にサービスおよびデータ連携基盤を構築・運用することで時間とコストがかかり、自治体にとって大きな負担となっています。神戸市は、既存の優良事例に着目し、これらのサービスおよびデータ連携基盤を共同利用することで、構築・運用の負担を軽減し、市民に価値あるサービスを提供したいと考えました。

実証事業の背景には、特に女性の20〜40代が他の世代に比べて運動実施率が低く、ライフステージの変化による体調不良に直面しやすいという課題があります。この課題に対して、KOBEスマートシティ推進コンソーシアムの実証事業を行い、参加者100名を対象に「スマートライフパス」と「Dot to Dot」を利用して運動習慣の変化を確認しました。実証検証期間は2024年1月26日から3月31日までのわずか2ヶ月間という短期間で実施されました。

参加者に提供された提携サービスは以下の通りです。
・パーソナルAIコーチが健康アドバイスを提供するアプリ「カロママ プラス」(Wellmira)
・パーソナルフィットネスアプリ「Beatfit」(アリストル)
・バイタルデータ管理サービス「Health Data Bank」(NTTデータ)
・ベビーシッター・家事代行サービス「KIDSLINE」(キッズライン)
・「ASICS WELLNESS CONSULTANT」(アシックス)

実証事業の成果として、参加者の運動量の増加が確認されました。スマートライフパスの利用前後を比較すると、参加者の16%に運動量の増加が見られました。対面サポートで初期設定の負担を軽減し、複数のサービスを素早く使える環境を提供することで、運動を行うきっかけが増えました。また、健康スコアやアドバイス、フィットネスコンテンツが「やる気」を引き出し、運動習慣化のきっかけとなりました。

個人データの第三者提供についても、参加者の77%が提供するメリットが明瞭であればデータ提供に前向きな姿勢を示しました。ただし、個人情報保護法などの法令に準拠し、慎重な対応が求められています。

今後、神戸市、アシックス、三井不動産、BIPROGY、UDCKタウンマネジメントは、アンケート結果や利用実績を参考に、神戸市民の健康増進に向けた継続事業を検討していきます。また、KOBEプロジェクトで活用している「ASICS WELLNESS CONSULTANT」を「Dot to Dot」に連携し、新たなサービス開発を目指します。これにより、神戸市と柏の葉SCが連携し、全国の自治体とも連携を拡げていくことで、生活者の豊かな暮らしに貢献していきます。

【アンケート調査の概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年3月15日~2024年4月15日
対象者:23~49歳の神戸市在住の女性
調査対象:本事業の参加者63名
回答率:41.3%

【結果サマリー】
・実証前の運動量に比べ、1週間に1回以上運動する参加者が16%増加(図1)
・提携サービスは、利用者の半数以上で行動変容のきっかけとなった(図2)
・個人データの第三者提供に関して、77%の参加者が提供するメリットが明瞭であればデータ提供に前向き(図3)

図1(出典:三井不動産)
図2(出典:三井不動産)
図3(三井不動産)

関連リンク
三井不動産株式会社
https://www.mitsuifudosan.co.jp/


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