株式会社学情が発表した調査によると、2026年3月卒業予定の大学生及び大学院生の約半数が「就職活動に自信がない」と回答していることが明らかになりました。特に、就職活動に「自信がある」と回答したのは8.5%で、「どちらかと言えば自信がある」との声を合わせても、就職活動に自信を持っている学生はわずか約20%に過ぎません。このような状況の中、学生たちがどのように今後の就職準備を進めていくかが非常に注目されます。
調査では、学生が就職活動準備で特に力を入れたいこととして、インターンシップ参加が60.2%と最多の回答を得ました。続いて、自己分析が51.0%、業界研究・仕事研究が39.8%、面接練習が38.8%という結果が報告されています。これらのデータからも、インターンシップへの参加が多くの学生にとって重要なアプローチとなっていることが伺えます。
学生たちはインターンシップを通じて、業界理解を深めたいと考えています。また、「インターンシップに参加すると社会人や他の大学の就活生と交流できるため、人脈が広げられると思う」といった意見が多く寄せられています。社会人との実際のやり取りを経験することは、学生にとって非常に貴重な機会であり、将来の就職活動に向けての準備にもなり得るでしょう。
さらに、自己分析の重要性についても多くの声が上がっています。「自己分析ができていないと、自分がどのような業界・企業に適性があるか分からない」との考えを持つ学生が多く、自己分析を通じて自身の強みや経験を言語化することが重要視されています。自己理解を深めたうえで職業選択を行うことが、より成功率を高める一因とされています。
このように、学生たちはインターンシップに参加することを通じて自分自身の成長を図り、専門的な知識やスキルを身につけるだけでなく、就職活動の不安を少しでも軽減しようと努力しています。今後のインターンシップ参加は、彼らの将来にとって大きな意味を持つ活動となるでしょう。
これらのデータは、売り手市場であるにも関わらず、学生が就職活動に対して強い不安を抱いている現状を示しています。このことから、教育機関や企業も学生の就職活動の支援を強化する必要があると言えます。学生たちが自信を持てるような環境を整えることが、今後の就職活動をより円滑に進めるための鍵となるでしょう。
【関連リンク】
株式会社学情
https://company.gakujo.ne.jp/
執筆:熊谷仁樹