株式会社NearMeは、移動の課題に取り組むソーシャルデザインカンパニーであり、100%子会社である株式会社SmartShuttle(スマートシャトル)が東京エリアで「エアポートシャトル」の“シェア乗り”サービスの運行を開始しました。ニアミーは、一台のタクシーを複数の利用者でシェアする「ライドプーリング」を通じて、既存の資産を有効活用しながら輸送効率を高める“シェア乗り”を日常の移動手段として普及させることを目指しています。独自のAI技術を活用した運行システムを開発し、タクシー事業者と連携してサービスを展開してきました。
2024年に入り、運行管理や日々の業務への理解を深めるため、100%子会社のスマートシャトルを設立し、自社での運行事業を開始することとなりました。スマートシャトルは、「エアポートシャトル」の羽田・成田路線と東京エリアでの運行事業を展開し、運行実績をもとに独自AIをさらに発展させ、利便性を追求したサービスの開発や利用者の要望に応じたサービス改善を図ります。また、乗務員の働き方や業務改革など、サービス提供側の課題把握と解決も目指しています。
社名の「SmartShuttle(スマートシャトル)」は、シェア乗りサービスの提供開始当初に用いていた原点の言葉であり、モビリティの領域において次の当たり前の乗り方となることを目指しています。テクノロジーの力によって移動の課題を解決し、新たな移動体験を創出するサービスを提供していく方針です。
ニアミーは、移動の「もったいない」を解決し、一人でも多くの人が自由に移動でき、住みたい街に住み続けられる社会の実現をミッションとしています。2019年8月からは空港送迎型の「エアポートシャトル」を運営し、独自のAIを発展させてルーティングの最適化技術を確立しました。この技術を活用し、不特定多数ではなく少人数で、誰が乗車したか追跡可能な街中相乗りサービスなども展開しています。
さらに、ニアミーは2023年に経済産業省の「行政との連携実績のあるスタートアップ100選」に掲載され、週刊東洋経済の『すごいベンチャー100』や日経クロストレンドの「未来の市場をつくる100社【2024年版】」にも選出されています。また、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」で開催された日本最大級のピッチイベント『Pitch Contest &Award』でグランプリを獲得し、デロイト トーマツ グループの「Technology Fast 50 2023 Japan」では447.8%の収益成長を記録して9位を受賞するなど、高い成長性と技術力が評価されています。
今回のスマートシャトルの運行開始により、ニアミーはシェア乗りの社会実装をさらに推進し、移動体験の革新を目指しています。
執筆:DXマガジン編集部