物流業界に革命をもたらした「トラック簿」。アサヒロジがこのツールを導入したことで、待機時間が驚異的に短縮された実績が明らかになりました。具体的に何が変わったのか?その秘密を探ります。
「トラック簿」とは?

ハコベル株式会社が提供する「トラック簿」は、トラックドライバーの受付業務や呼出業務をデジタル化し、荷待ち時間の短縮を実現できるバース管理システムです。特に、複数箇所での積み卸しに対応している点が特徴で、業務の複雑さを軽減します。
アサヒロジ明石支店は、物流総合効率化法に基づく待機時間削減プロジェクトを進めていましたが、同支店には5つの倉庫があり、正確な待機時間の把握が難しい状況でした。この課題を解決するために導入されたのが「トラック簿」です。
導入前は、倉庫ごとの入退場時間を紙で管理しており、最大で360分もの時間が業務に費やされていました。しかし、トラック簿を導入後、データ集計の時間はなんと10分に短縮され、作業効率が圧倒的に向上しました。これにより、正確な待機時間が可視化され、どの部分で滞留が発生しているのかが明らかになりました。
導入後の具体的な成果として、滞留時間の正確な分析が可能になり、人手を増やすなどの迅速な対応が可能となりました。このように、「トラック簿」は単なるツール以上の役割を果たし、アサヒロジの業務改善に貢献しています。
今後、アサヒロジは得られたデータを元に、トラックが滞留しすい時間帯や場所をさらに詳しく分析し、処理能力の向上を目指しています。その結果、待機時間のさらなる削減が期待されています。
「トラック簿」の導入がもたらした変化は、物流業界全体に波及する可能性があります。業務の効率化が進む中で、現場の声も取り入れたさらなる改善が求められています。
詳しくは「ハコベル株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部