最近の調査から、スマートフォンが私たちの時間感覚に与える影響が明らかになっています。特に、待ち合わせにおける「遅刻の許容ライン」が注目されています。株式会社oneによる調査によれば、64.9%の人が時間を確認する際にスマホを使っており、特に20代女性ではその割合が76.0%に達します。これにより、スマートフォンが時間管理の主流となり、私たちの日常生活に密に結びついていることが示されています。
待ち合わせでは「待てる遅刻は15分まで」と回答した人が61.9%、さらに「30分以内なら待てる」と答えた人も含めると約90%に上ります。
この傾向は、デジタルコミュニケーションの普及によって生まれたものと考えられます。スマートフォンを通じて、状況を即座に確認し、相手と柔軟に連絡を取り合うことで、時間に対する意識が変わってきているのです。
さらに、スキマ時間に何をするかの調査では、「動画を視聴する」が最も多い結果に。続いて「SNSを見る」が続き、現代人がデジタルコンテンツに依存しつつあることが浮き彫りになりました。かつては読書やオフラインでの活動が主流だったスキマ時間も、今ではスマートフォンを用いた情報消費にシフトしています。
興味深い点として、腕時計のスタイルが幸福度に影響を与えていることも確認されました。「スマートウォッチ派」は他のスタイルと比較して幸福度が高いとの結果が出ています。スマートウォッチは、単に時間を知る手段ではなく、健康管理やフログ、通知の管理を通じて日常生活の質を高めるツールとして利用されています。
最後に、自分のために使える時間に関する調査では、平日には「2〜3時間」との回答が最も多く、休日には「5時間以上」と答える人が43.1%に達しています。このことから、仕事に追われる平日と、リフレッシュできる休日との対比が浮き彫りになりました。デジタルデバイスの浸透によって、効率的に時間を管理し、自分の時間を確保したいという現代人の欲求が反映されています。
スマートフォンの普及とデジタル化が進む現代において、私たちの時間感覚は確実に変わり続けています。これからも、時間に対する意識を見直す必要があるでしょう。
詳しくは、「株式会社one」公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部