“自分の意思で動くサイボーグ”を、実際に体験できる時代が来た——。2025年大阪・関西万博に登場するのは、人間の可能性を拡張する「未来のわたし」。高齢や障害を超えて誰もが活躍できる社会、そのリアルな入り口がここにある。
2050年、人は「もう一人の自分」と共に働く時代へ
2025年の大阪・関西万博で、パソナグループとCYBERDYNEが出展するパビリオン「PASONA NATUREVERSE」に注目が集まっています。
同パビリオンでは、「人」と「サイバー・フィジカル空間」が融合する未来社会を体感できる展示『未来のわたし』を展開。テーマは、「身体を再生するわたし」「生活空間を拡張するわたし」「見守られるわたし」の3つ。
目玉となるのが、CYBERDYNEが開発した装着型サイボーグ「HAL（ハル）」のデモ体験です。HALは脳からの信号を読み取り、人の意思で動く世界初のサイボーグ。来場者は実際にセンサーを装着し、動作をコントロールするという“未来の自分”を体験できます。
また、離れた場所で「もう一人の自分」が働く「マスター・リモートシステム」では、分身ロボットが空間を超えて活動。働く場や生き方に“距離”という概念が消えていく未来像を提示します。
さらに、体に装着するだけで心拍・脳波・体温などのバイタルを検知できる「Cyvis（サイビス）」や、X線なしで毛細血管まで可視化する「Acoustic X」など、安心を支える最先端技術も披露されます。
この展示は、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム（SIP）」の一環としても発信され、万博後もWell-being社会の構築に向けた事業展開が予定されています。
人とロボット、現実と仮想、身体と空間が融合する社会へ。“未来のわたし”が先に待っている世界が、いよいよ現実味を帯びてきました。
詳しくは「株式会社パソナグループ」まで。
レポート／DXマガジン編集部 海道
