近年、企業の採用基準が変化しつつある中で、業界や職種未経験者の採用が注目を集めています。特に、人柄や社風との相性を重視する企業が増えていることが、株式会社学情の調査によって明らかになりました。調査結果によると、79.1%の企業が「人柄・社風との相性」を最重要視していることがわかりました。このデータは、採用基準が単なる業務経験から、人物的な魅力やチームとのマッチングへとシフトしていることを示しています。特に中小企業やスタートアップでは、この要素が特に重要視される傾向にあります。
次に重視される要素としては、「成長意欲」が52.6%、そして「転職理由」が39.6%という結果が示されています。企業は、これらの情報を通じて、応募者がどのような価値観を持ち、どのように職務に取り組む姿勢を持っているかを見極めようとしています。さらに、業界・職種未経験者の採用において、評価される経験や能力として圧倒的に多かったのは「コミュニケーション能力」で、89.6%の企業がこれを重視しています。この傾向は、特にチームワークや顧客対応が欠かせない業種において顕著です。
このように、多くの企業が人柄や社風に合った人材を求める背景には、業務遂行能力だけでなく、企業文化にフィットする人材が長期的に活躍するとの考え方があります。共感を得られる企業文化を持つことで、従業員のエンゲージメントを高め、離職率を低下させる効果も期待されます。デジタル化の進展も影響を与えています。リモートワークやオンラインチームの増加に伴い、柔軟なコミュニケーション能力が特に重要視されるようになりました。特にデジタルツールを活用する能力が求められる現代において、オンラインでのスムーズな対話やコラボレーションが企業成功の鍵となります。
業界・職種未経験者の採用が進む中で、企業は「人柄・社風との相性」を重視していることが浮き彫りになりました。また、求められるスキルとして「コミュニケーション能力」が高く評価されていることも重要なポイントです。今後、企業が求める基準がどのように進化していくのか、さらに注目が集まります。
詳しくは「株式会社学情」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部小松
