「成長したい」「昇進したい」——。2025年度の新入社員935名を対象にした調査で、77.2%が「能力向上・成長」を重視し、8割以上が何らかの役職への昇進を望んでいることが明らかになりました。一方で、「定年まで働く」と考える人は13.4%にとどまり、キャリア観の多様化が浮き彫りになっています。
成長志向と昇進意欲が高い一方、長期勤務への意欲は低調
株式会社ジェイックが実施した調査によると、2025年度の新入社員935名のうち、77.2%が「自分の能力を高める、成長する」ことを今後のキャリアで実現したいと考えていることが分かりました。また、51.7%が「いまの会社で出世して、年収を上げる」と回答し、昇進への意欲も高い傾向が見られました。
具体的な昇進希望では、「部長」32.7%、「取締役・役員」21.2%、「課長」17.2%、「経営者」10.5%と、何らかの役職に就きたいと望む人が全体の8割を超えています。特に「経営者」を目指す割合は年々増加し、2025年は初めて10%を超えました。
一方で、「いまの会社であと何年ぐらい働くと思うか」という質問には、「今の時点では分からない」が36.8%と最も多く、「定年まで」と答えた人は13.4%にとどまりました。これは、転職やキャリアチェンジを前提としたキャリア観が広がっていることを示しています。
株式会社ジェイック取締役の近藤浩充氏は、「若手社員の成長意欲と昇進意欲に真摯に向き合い、それを最大限に活かすための育成体系や人事制度の整備が、企業の持続的な発展と人材確保に寄与する」と述べています。
詳しくは「株式会社ジェイック」まで。
レポート/DXマガジン編集部 海道