就活スタートは3年生から?そんな常識を覆す調査結果が話題です。マイナビによると、27卒の約半数が大学1・2年のうちにキャリア活動を開始。さらに「理想の初任給」は30万円と答える学生が2割超。Z世代の価値観がいま、大きく動いています。
「早く動く」「高く望む」Z世代のキャリア観とは?
マイナビが実施した「2027年卒大学生キャリア意向調査(4月)」によると、大学1・2年時に何らかのキャリア形成活動に参加した学生は48.4%。直近3年でこの割合は右肩上がりに伸びており、就活の早期化が進行中です。
参加理由として「就職や社会の仕組みを知りたいから」と答えた学生は18.7%。前年の12.8%から約6ポイント増加しており、自主的な動きが加速していることが明らかになりました。
また、理想の初任給額では「25万円」が最多の28.0%、次いで「30万円」が21.7%を占めました。2024年の厚生労働省調査での大卒初任給平均は約24万8千円。つまり学生の希望額はすでに現実の水準を超えており、“高め志向”が浮き彫りとなっています。
加えて、学生の62.0%が初任給に関する情報を「企業の公式サイト」で収集していることも注目ポイントです。SNSよりも信頼できる情報源を重視する傾向が、Z世代の情報感度の高さを物語ります。
4月単月では18.3%の学生が何らかのキャリア形成活動に参加。「オープン・カンパニー」が最も多く、夏に向けてさらに参加率が上がる見込みです。
採用・教育に関わる企業は、「ナビ解禁前」に動く学生へのアプローチが不可欠な時代に入ったといえるでしょう。
詳しくは「株式会社マイナビ」まで。
レポート/DXマガジン編集部海道