私たちの生活にますます浸透しているAI技術ですが、その進化と利用がどのように進んでいるのか、そして人々がどのように感じているのか気になる方も多いのではないでしょうか。Googleとイプソスが共同で実施したAIに関する意識調査は、2024年の9月から10月にかけて、21カ国で21,043人の成人を対象に行われました。この調査は、AIが私たちの生活や仕事に与える影響、そしてその期待と懸念を浮き彫りにしています。特に注目すべきは、調査結果が示す通り、AIの利用が昨年よりも増加していることです。新興市場では11ポイントの増加が見られ、アジア太平洋地域でも2桁の成長を記録しています。欧州と米国でもそれぞれ8ポイントと9ポイントの増加を見せています。
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調査に参加した国々の人々は、AIに対する期待が57%と懸念の43%を上回っていると答えています。この結果は、昨年の調査では50%が興奮し、50%が懸念を持っていたことに比べると、AIに対する態度がより前向きになっていることを示しています。特に医療分野においては、回答者の4人に3人以上がAIの現実のアプリケーションが非常に重要であると認識しています。これは、AIの技術が社会においてどのように役立つかという期待感が高まっていることを反映しています。
しかし、日本における状況は異なります。「私のような人がAIの恩恵を受けると思うか」という問いに対し、僅か40%が「恩恵を受けそう」と回答したことから、日本人がAIに対して慎重な姿勢を持っていることが窺えます。この調査結果は、AI技術がもたらす進歩を活用するためには、リーダーシップを持った人々が必要であるという見解を強調しています。私たちの社会は、AIを責任ある形で開発し、活用するための議論を今後も続けていかなければなりません。
このように、Googleとイプソスの調査は、AIがもたらす未来を予測する上での貴重なデータを提供しており、今後の技術革新がどのように私たちの生活を変えていくのかを考えていくための指針となるでしょう。
詳しくは「イプソス株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部海道