NECは2025年3月6日より、Denodo Technologies株式会社が提供するデータ統合・管理ツール「Denodo Platform」の提供を開始しました。NECは、自社のデジタルトランスフォーメーション（DX）推進に伴い、散在するデータを複製せずに仮想統合するこのプラットフォームを活用し、エンタープライズ領域における安定的で利用しやすいデータ活用基盤の提供を目指します。
NECは「2025中計経営計画」の達成と成長を目的に、自社をゼロ番目のクライアントと位置づける「クライアントゼロ」の考えのもと、社内DXを積極的に推進してきました。これまでの自社利用で得た知見を基に、導入工数の最小化やコスト最適化などを実現しており、そのノウハウを生かして、事前検証からSIサービスまでをワンストップで支援するプロフェッショナルサービスの提供が可能となりました。
また、NECは「Denodo Platform」の導入によって得た技術的知見を活かし、データ活用基盤製品の選定支援やシステムアーキテクチャ、ロードマップの策定を提案するコンサルティングサービスも提供します。これにより、短期間かつ低コストでの導入を実現し、企業がデータドリブン経営を推進するための基盤整備を支援します。これらのサービスは、NECが掲げる「BluStellar Scenario」において、「データ起点の意思決定能力向上による経営事業管理の良質化と進化」を目指す取り組みの一環として位置づけられます。
Denodo Platformはセルフサービス型BI、データサイエンス、ハイブリッド・マルチクラウド・データ統合、エンタープライズデータサービスを可能にする論理データ・プラットフォームとして、既に多くの大企業や中堅企業で導入され、そのROIが400％以上に達するなど高い実績を上げています。Denodo Technologies株式会社も、NECとのパートナー契約を歓迎し、両社の協力が日本市場における論理データ・プラットフォームの普及と企業のDX加速に大きく寄与すると期待しています。
NECはビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材の3軸に基づき、戦略構想から実装までを一貫して支援するEnd to Endのサービスを提供しており、従来のSIerから「Value Driver」への進化を目指す中で、本件を通じて企業の課題解決に貢献することを目指します。
レポート／DXマガジン編集部 折川
