近年、リモートワークの普及が進む一方で、オフィス勤務へと回帰する動きが強まっています。しかし、その過程で新たな課題が浮上しました。それは「オフィスでの集中力低下」です。株式会社ロッテの調査によると、約8割のオフィスワーカーが「集中できていない」と回答しており、集中困難問題は深刻化しています。特に、週5日以上出社している人の約7割がオフィスで集中できないと感じている状況です。
リモートワークでは、快適な自宅環境で仕事を進められるため、オフィス特有の騒音や人間関係のストレスから解放されていました。しかし、オフィス勤務が再び主流となる中で、次のような要因が集中力を阻害しています。急な雑務や電話対応が発生する環境（41.2%）、周囲の雑談や話し声（34.2%）、人間関係や気遣いによるストレス（30.4%）が主な要因として挙げられています。特に、リモートワーク経験後に「以前よりオフィスで集中しづらい」と感じる人は55.1%に達し、若年層（20代）では66.7%と高い割合を示しています。
出社回帰が進む中、オフィス環境の見直しが求められています。集中力を高めるためには、個別ブースや静音スペースの設置、フレキシブルな勤務時間の導入、リモートワークの部分的継続などが効果的です。さらに、株式会社ロッテは「ガムを噛むことで脳が活性化し、集中力が向上する」という研究結果をもとに、「噛む習慣」をオフィスに導入することも提案しています。実際、65.2%の人が「オフィスでガムを噛むのは良い」と回答しており、集中力向上を期待する声が多く聞かれました。
出社回帰が進む一方で、オフィスでの集中力低下という課題に直面しているビジネスパーソンが増えています。この問題を解決するには、働き方やオフィス環境の見直しが不可欠です。リモートワークを経て見えてきた新たな課題に、企業がどのように対応していくのか、今後の動向に注目です。
詳しくは「株式会社ロッテ」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部 海道
