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物流センターから革新!TRCとArmadaのDX戦略


株式会社東京流通センター(TRC)は、業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めるため、グラフェンユニファイが提供する「Armadaテナントマイページ」を導入。このクラウドサービスはテナント企業とプロパティマネージャー、ビルマネージャー間のコミュニケーションをデジタル化し、業務の効率化やテナントとの関係性向上を実現。また、2023年に新たに竣工した物流ビルA棟は、高い成約率と共に多様なテナントニーズに応えます。地理的優位性を活かした雇用面での魅力や、環境への配慮とBCP対応も注目点。今後もTRCは物流業界のDX先駆けとして、より良いサービスを提供し続けることを目指しています。

株式会社東京流通センター(TRC)は、東京都大田区平和島に位置する物流ビル4棟とオフィスビル2棟を保有し、150以上のテナント企業が入居しています。これまでTRCは、テナント企業とのコミュニケーションが属人的であったため、業務のDX化を推進する必要性を感じていました。特に、テナントサービスの品質向上や業務効率化、そしてテナントとの連携(エンゲージメント)強化が急務となっていました。このような背景を受けて、TRCはグラフェンユニファイ株式会社が提供する「Armada(アルマダ)テナントマイページ」を導入することを決定しました。デジタル技術の導入により、従来の紙ベースや対面でのコミュニケーションから、オンラインで完結する効率的な業務フローへと変革を図ります。

Armadaテナントマイページは、テナント企業、プロパティマネージャー(PM)、ビルマネージャー(BM)間のコミュニケーションをデジタル化するクラウドサービスです。各種申請、問い合わせ、お知らせなどのコミュニケーションがオンラインで実現できるため、情報伝達がスムーズに行えるようになります。このシステムの最大の利点は、業務の効率化です。テナント企業は手間を減らし、迅速に必要な情報を得ることができます。また、TRCにとっても、これまでの属人的なコミュニケーションからの脱却が図れ、業務の透明性や信頼性を向上させることができます。結果として、テナントとの関係性がより強固になるでしょう。

TRCの新たな物流ビルA棟は、1967年から50年以上にわたり運営・管理されている物流施設で、地上7階建の免震構造を有しています。2023年8月31日に竣工したこの施設は、最小144坪から最大7,800坪までの区画バリエーションを持ち、多様なテナントのニーズに応えます。現在、成約率は約83%と高く、順調にテナントの入居が進んでいます。この建物は、東京都心や羽田空港、首都高速ICに近接しており、地理的に非常に優位な立地にあります。そのため、雇用優位性が高く、効率的な物流拠点としての魅力も兼ね備えています。また、従業員の働きやすさを考慮したサービス施設や共用部も充実しており、ドライバーや従業員に優れた就労環境を提供しています。

TRCの物流ビルA棟では、BCP(事業継続計画)対応の取り組みや環境への配慮がなされており、持続可能な物流拠点の構築に力を入れています。例えば、免震構造による地震対策や、24時間365日の警備員常駐など、様々なリスクに対する対策が講じられています。その上で、電気自動車充電スタンドの設置や壁面緑化など、環境への配慮を行うことで、SDGs(持続可能な開発目標)への貢献も視野に入れています。TRCは今後も、物流業界の進化を続けていくことに焦点を当てており、テクノロジーとの融合を図りながら、顧客にとってより良いサービスを提供していくことを目指しています。

TRCとグラフェンユニファイが共創するArmadaテナントマイページの導入は、物流業界におけるDX推進の新たな一歩となります。業務効率化やテナント企業との関係性の強化を通じて、TRCは「次世代の物流拠点」を実現していくでしょう。この取り組みは、他の物流センターにとっても参考になる重要なモデルケースになることが期待されます。

執筆:香田雄大

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