教育機関や研究開発の現場において、ロボット技術に興味を持つ学生や研究者に特に利用されるであろう「CR Hand」は、新たに販売を開始した6自由度を持つ人間同等サイズのロボットハンドです。手首取付面から指先までの距離はわずか172mmで、コンパクトなデザインの中に全てのモーターとコントロールボックスが内蔵されています。USBケーブルと電源を接続するだけで即座に動作が可能で、手軽に利用できる点が魅力です。13関節6モーターによる多彩な動作が実現されており、精密なピンチングや力強いグラスピングが可能です。そのため、教育や研究開発用途に最適とされています。さらに、バネを含む関節設計により、柔軟なインタラクションや衝突時の破損回避が図られ、多様なセンサーや素材を指先に取り付けることもできるので、実用性が高いのが特長です。高精度なFDM 3Dプリンタを活用し、既存のロボットハンドに比べて大幅なコストダウンも実現しています。CR Handはその性能と手頃な価格から、今後のロボット技術の発展において重要な役割を担うことでしょう。
レポート/DXマガジン編集部熊谷