数あるマンガアプリ・Webマンガの中から、読んでおきたい注目作品・マンガニュースを紹介していく「今、面白い無料マンガはコレだ!」。
2017年の流行語大賞は「インスタ映え」と「忖度」でしたが、今週もインスタ映えしない格好でマンガを読み漁り、どこに忖度することもなく筆者の独断と偏見でピックアップしていきますよ!
『ふたりモノローグ』サイコみ溢れる友情物語。すれ違う想いはおかしな方向へ……
昔は仲がよかったのに、なんとなく疎遠になって、でもまた仲良くお話したくって……。今週最初に紹介するのは、近づきたいのになかなか近づけない、JK2人のもどかしい友情を描いたサイコミの『ふたりモノローグ』。
簡単なあらすじだけを見ると綺麗で切ないストーリーが今にも始まりそうですが、そうは問屋が卸しません。
地味で目立たない女子高生・麻積村ひなた(おみむらひなた)はある日、隣の席に座るクールなギャルが小学生時代の友人・御厨みかげ(みくりやみかげ)であることに気づく。
他の友だちと遊ぶようになってからみかげと次第に距離ができ、仲直りできないまま転校してしまったあの時のことを謝りたい! だけど、すっかり変わってしまったみかげにはなかなか話しかけづらく……。
一方のみかげはみかげで、隣にいるのがひなたであることはとうの昔に気づいていた。
ひなたに好かれたい。ダサいと思われたくない。もっとおしゃれでカッコいい女子にならなきゃ。みかげはひなたのことが大好きで、こんなにもイメチェンをしたのだった。
2人とも仲良くなりたいと思っているのに、みかげは気持ちをうまく表現することができず、そんなみかげの様子にひなたはおびえるばかり。すれ違い続けるネクラ×ギャルの友情はどうなるのか……。
みかげがとにかく猟奇的で破壊的! ひなたへ抱いている感情は友情というより恋心に近く、さらに言えば狂気。綺麗な友情物語になりそうなのに、この歪な愛のせいでストーリーはどうしても”サイコみ”溢れる方向へ行ってしまいます。
途中から登場するひなたの友人・佐呂間由依(さろまゆい)もなかなかのヘンタ……個性派で、ヤバさはどんどん加速! もうニヤニヤが止まりません。
でもひたすらドタバタに徹するわけではなく、いい塩梅でキュンとするエピソードを挟んでくるのがニクい。これがあるからみかげのサイコっぷりがまた強調されて、面白さも倍増します。
ふたりモノローグ
掲載アプリ:サイコミ(毎週土曜)
ジャンル:コメディ
作者:ツナミノユウ
『うみねこのなく頃に』不可解な事件の犯人は人間か、魔女か。竜騎士07が贈る名作ミステリー
一大ムーブメントを巻き起こした『ひぐらしのなく頃に』の流れを汲む、同人サークル07th Expansionが製作した同人ゲーム『うみねこのなく頃に』。そのコミカライズ版のまとめ読みが、マンガUP!にて開始しました。
まずは出題編が一挙公開されており、12月22日から展開編・番外編の公開が予定されています。
年に一度の親族会議を行う為、六軒島に集められた右代宮一族。島は台風によって閉ざされ、そして次々に起きる不可解な事件。犯人は人間か、それとも島に伝わる魔女ベアトリーチェか……。
登場人物が多く舞台設定も複雑なため、最初は導入に時間がかかってしまうのが玉にキズ。ですが、そこを乗り越えればゾクゾクするミステリーの始まり始まり。
ひぐらしが和風の田舎が舞台だったのに対して、こちらは洋風の館が舞台。往年の推理小説のような要素がふんだんに盛り込まれているのが魅力です。
ただし、もちろん本作もパラレルワールド要素があるため、かなり難解な構成になっています。あれこれ考察するのが好きな方にオススメです。
うみねこのなく頃に
掲載アプリ:マンガUP!
ジャンル:ミステリー
原作・監修:竜騎士07
『悪魔のメムメムちゃん』祝アニメ化! ヘタレサキュバスが動いて喋るぞ
最後にマンガニュースをひとつ。少年ジャンプ+で連載中の『悪魔のメムメムちゃん』のアニメ化・スマートフォン向けゲーム化が発表されました。
『悪魔のメムメムちゃん』は、高校一年生の小日向日汰と幼児体型のダメダメ淫魔(サキュバス)のメムメムちゃんたちが繰り広げるコメディ。
本連載でも以前取り上げさせていただきました。
今、面白い無料マンガはコレだ! 密室に渦巻く黒い思惑『リセットゲーム』他2作品
本作の魅力は何と言っても、表情がころころと変わるメムメムちゃんの可愛さ。これをアニメで表現してくれるなんて、今から楽しみですね!
ちなみに声優は、メムメムちゃん役が『アイドルマスター シンデレラガールズ』森久保乃々役などを務める高橋花林さん。小日向日汰役が『魔法少女まどか☆マギカ』鹿目まどか役などで知られる悠木碧さんです。メムメムちゃんはいったいどんな声なんだろう……。
悪魔のメムメムちゃん
掲載アプリ:少年ジャンプ+(隔週火曜更新)
ジャンル:コメディ
作者:四谷啓太郎
今週はここまで! みなさんのマンガライフが充実しますように。また次回~!