Amazonで10月から始まった「Prime Reading」はご存知ですか? プライム会員なら雑誌に小説、マンガが追加料金なしで読み放題。またしても無料で読めるものが増えてしまいました。嗚呼、どれから読めばいいんだ……。
嬉しい悲鳴をあげながら、今週も「今、面白い無料マンガはコレだ!」のお時間がやってまいりました。 数あるマンガアプリ・Webマンガの中から、読んでおきたい注目作品・マンガニュースを紹介していきます!
『記憶屋』記憶を食らう怪人は善か悪か。辛い記憶が消えれば人は幸せになれる?
誰しも1つは持っている忘れたい記憶。それを消せるとしたら、あなたは消してしまいますか?
今週1本目に紹介するのは、マンガUP!で連載中の『記憶屋』。角川ホラー文庫の同タイトル作品のコミカライズです。
大学生の遼が住む町に伝わる都市伝説「記憶屋」。その怪人は辛い出来事がまるでなかったかのように、他人の記憶を消してしまう不思議な力を持つという。
遼は小さな頃のとある記憶がきっかけで、記憶屋のことについて調べるのがライフワークとなっていた。
都市伝説であれば、きっと何か元になった「事実」があるはず。とはいえ記憶屋の噂は雲をつかむような話で、確かなことは何もわからない状況だった。
しかし遂に遼は、大学の先輩が記憶を消されてしまうのを目の当たりにする。
いったい先輩に何があったのか。そう思い悩む遼の元にかかってくる1本の電話。向こうは当たり前のように記憶屋について話をし始めるが、遼には電話の相手に思い当る節がまったくなく……。
記憶を消すことの善悪を問いかけてくる本作。辛い記憶もその人を作る一部だから消してはいけない。辛すぎる記憶は時として人を殺すこともある。はっきりと是非を決められる問題ではなく、思わず「むむむ……」と悩んでしまいます。
ホラーとカテゴライズされていますが恐怖要素はほぼなく、ミステリー色のあるファンタジーといった雰囲気。静かで繊細に紡がれるストーリーに引き込まれていきます。
原作は「泣けるほど切ない」と言われていますが、果たして本作はどうなっていくのでしょうか。
記憶屋
掲載アプリ:マンガUP!(隔週月曜更新)
ジャンル:ホラー、ミステリー、ファンタジー
原作:織守きょうや
作画:村山なちよ
『彼氏のネコがかわいくない!』勝つのはヒトかネコか!? 奇妙な三角関係
ストレートに可愛さを称えるだけが全てじゃない。たまには憎きライバルの視点から見れば新たな魅力が見つかるかも。
今週2本目に紹介するツイ4で連載中の『彼氏のネコがかわいくない!』は、ちょっと変わったベクトルでにゃんこの可愛さを伝えるアニマル4コマです。
宇佐美まつりは野球選手の彼氏・白石清政くんと同棲中。2人はアツアツのカップルだが、まつりの邪魔をする”彼女”がもう一人、いや、もう一匹同居している。清政くんの愛猫・サユリさんである。
清政くんは大のネコ好きで、サユリさんのことも超溺愛。自分こそ清政の”つま”と自認するサユリさんに、まつりは太刀打ちできるのか!?
ネコのマイペースで自由気まま、ちょっと高飛車な性格が、恋敵や姑といったキャラクターとピタッとマッチしているのが面白いポイント。ネコあるあるが、まつりのライバルのエピソードとして綺麗に昇華されています。
ただ「かわいい~」「尊い~」とメロメロ状態でネコを愛でるのももちろんアリ。ですがあえて生意気なところを引き出すと、よりネコたちの可愛さの本髄を覗けたような気がします。
こんな恋敵が本当にいたら大変でしょうが、第三者視点では微笑ましいことこの上なし。もっとケンカしろ! もっとやれー!
『生者の行進』死のカウントダウンに抗えるか。グランプリ受賞作品が遂に連載化
今週最後に紹介するのは、少年ジャンプ+で10月20日から連載が始まった『生者の行進』です。
霊感の強い主人公・吉川泪は、バイト先のコンビニで明らかに普通ではない畏敬の怪物を目撃する。その後日、怪物が憑りついていた女子高生は殺人事件に巻き込まれなくなってしまう。
怪物と事件に関係はあるのだろうか……?
そして最悪な出来事が起こってしまう。幼馴染のまどかにあの怪物が憑りついてしまったのだった。
「ナナ」「ロク」と1日毎にカウントダウンする怪物。ゼロになったときまどかの命はどうなるのか……。
本作は昨年開催された第2回連載グランプリ獲得作品。この連載でも注目の作品として以前紹介させていただきました。
過去の記事はこちら
今、面白い無料マンガはコレだ! "死"のカウントダウンに抗え『生者の行進』他2作品
それが遂に連載化。以前は3話までしか公開されておらず尻切れトンボだったので、やっと続きが読めるのが純粋に嬉しいです。約1年も温めての連載化ですから期待が高まってしまいます。注目!
生者の行進
掲載アプリ:少年ジャンプ+(毎週金曜更新)
ジャンル:ホラー
作者:みつちよ丸
最後にマンガニュースをひとつ。
『モブサイコ100』実写ドラマ&舞台化!
マンガワンで連載中の人気作『モブサイコ100』が、2016年のアニメ化に続き、実写ドラマ・舞台化もされることが先日発表されました。
ドラマはテレビ東京の木曜深夜「木ドラ25」枠で2018年1月からスタート。主演は大河ドラマ『龍馬伝』で注目を集めた子役出身の濱田龍臣さん。
舞台は2018年1月6日から14日まで、東京・天王洲 銀河劇場にて上演。主人公のモブはアニメ版の主役と同じく、伊藤節生さんが演じるそうです。
アクションシーンなどは、実写や舞台で果たしてどう表現されるのでしょうか。
テレビ東京「モブサイコ100」公式サイト
マーベラス 舞台「モブサイコ100」公式サイト
今週はここまで! みなさんのマンガライフが充実しますように。また次回~!