素敵なマンガと巡り会っていますか? とある調査データによると、新しい作品と出会う経路は依然として書店が1位ですが、そこに並ぶ勢いでマンガアプリも伸びてきているのだとか。
というわけで、今週も「今、面白い無料マンガはコレだ!」のお時間がやってまいりました。 数あるマンガアプリ・Webマンガの中から、読んでおきたい注目作品・マンガニュースを紹介していきます!
『さぐりちゃん探検隊』図鑑系コメディ。いいなと思ったら、リアルでお出かけ
マンガを推奨しているこの連載で言うのもなんですが、家でゴロゴロとマンガやゲームばかりやっていてはダメ! たまにはちゃんとお出かけすることも大切です。
ならば外出したくなるマンガを。ということで今週1本目に紹介するのは少年ジャンプ+で8月31日から始まった新連載『さぐりちゃん探検隊』です。
ゲーマーでインドア派な高校生・紡(通称ツム)はある日、かつての幼なじみ・さぐりちゃんと偶然再会する。
小さいころは病弱で外出ができずに、図鑑や写真集を眺めているばかりだったさぐりちゃんだったが、しばらく見ないうちに彼女はすっかり元気に。
かつて家でじっとしているしかできなかった反動から、いっぱいワクワクする場所に行きたいと超バイタリティ溢れる女の子になっていた。
本作はツムとさぐりちゃんが、いろんな場所に行き、植物を観察したり、虫を捕まえたりする冒険コメディ。
最大の特徴は、作中で紹介される場所が”実在する”こと。例えば第1話で登場する「根岸森林公園」は横浜市に本当にある公園です。
さらに、本の虫だったさぐりちゃんが植物や公園などに関するマメ知識を披露してくれるので、まるで賑やかな図鑑を読んでいるかのように楽しめます。
作中後半に差し込まれるカラーページもとても魅力的。行ってみたい! と思わせられます。(第2話にもカラーページがあったので、初回だけでなく毎回恒例かも?)
第1話は春でしたが、今後は春夏秋冬、どんな景色を見せてくれるのか楽しみです。
なお、さぐりちゃんの健康的なエロスも要注目ポイントであることを最後に付け加えておきます。
さぐりちゃん探検隊
掲載アプリ:少年ジャンプ+(毎週木曜更新)
ジャンル:コメディ
作者:あきやま陽光
『囁き』怖くて、美しく、切ない。静かに染み渡る怖い話
恐怖させるだけがホラーではありません。2本目に紹介するXOYで連載中のホラーマンガ『囁き』は、心をキュッと締め付けるような切ない味わいのある作品です。
本作は1~3話ほどで完結するオムニバス形式。
幽霊や恐怖現象の描写は確かに怖いのですが、主題はそこにありません。描かれるのは人の心の動き。それも、ドロドロとした憎しみや嫉妬のような感情ではなく、愛情や思いやりといった優しい面を掘り下げています。
線の細い華奢な絵のタッチも相まって、作品全体から漂ってくるのは詩的で繊細な空気。静かに進んでいくストーリーは、ホラーにもかかわらず、どこか居心地のよさすら感じさせます。
まずはぜひ1つ目のエピソード「画家」を読んでみてください。予想を裏切る展開と、切ないストーリーにきっと心を奪われるはずです。
囁き
掲載アプリ:XOY(毎週金曜更新)
ジャンル:ホラー
作者:kook
『どーも、マンガです。』あのNHKがマンガサイトOPEN! 公共放送の”なぜなに”を解説
お堅いイメージがありつつも、時々かなり攻めた番組も制作する「NHK」が、マンガサイトを開設しました。その名も『どーも、マンガです。』。
今にも玄関先に「どーも、NHKです。受信料の件で伺いました~」とやってきそうな雰囲気です。
サイト説明を見てみると「テレビのこと、公共放送のこと、受信料のこと、もっと知ってもらいたくて…」とのこと。
つまり、マンガを通して公共放送や受信料制度を知ってもらおうという趣旨のサイトです。
マンガを連載するのは、「左ききのエレン」のかっぴーさん、「戦国コミケ」の横山了一さんなど、「きみのいるセカイ」の日下部うめかさん、「パクツイBOTスレイヤー」のナカシマ723さんなど、Webで活躍されている作家さんが揃っています。
個人的には、「日常バグ報告」のやしろあずきさんも連載ラインナップに入っているのが嬉しいというか、攻めてるな~と感じました。
肝心のマンガの内容はというと「NHKがあってよかった!」的な、進研ゼミのマンガチックな雰囲気。
今後は内容でももっと攻めてくれることを期待したいところ。みんながひと言モノ申したいであろう、受信料などの話に関してもズバズバと切り込んでいってほしいです。
■『どーも、マンガです。』サイトURL
http://www.nhk.or.jp/domomanga/
今週はここまで! みなさんのマンガライフが充実しますように。また次回~!