犬が飼い主の服に体を擦りつける理由
筆者の家では「飼い主で顔を拭く」とか「飼い主で汚れを拭く」と言ったりするのですが、犬はよく飼い主の服に体をスリスリと擦りつけることがあります。
飼い主の服に体を擦りつけるときの犬の気持ちと対処法を解説しますので、ぜひお役立てください。
1.要求したいことがある
犬が飼い主の服に体を擦りつけるのは、要求したいことがあるからです。
例えば、「甘えたい」「構ってほしい」「遊んでほしい」「おやつがほしい」「お散歩に行きたい」などです。飼い主へのスリスリには、おねだりしたい気持ちが込められています。
スリスリしたかと思えばジッと見つめてきたり、お手やおすわりをしたりすることもあるため、飼い主であれば愛犬が何をおねだりしているのかが、仕草で分かることもあるのではないでしょうか。
応えられる要求には応えても良いでしょうが、すべての要求に応えていると、おねだりや行動をエスカレートさせてしまうこともあるため注意が必要です。
おやつのおねだりは、愛犬が肥満や病気にならない程度に応えてあげましょう。量や時間やタイミングを守って与えることが大切です。
絶対に応えるべきではないのは、人間の食べ物をおねだりして、飼い主にスリスリすることです。無視してもよいですが、しっかりと伝わるように「ダメ」と言ってあげましょう。
2.ニオイを付けたい
犬が飼い主の服に体を擦りつけるのは、ニオイを付けたいからです。
- 飼い主に自分のニオイを付けたい
- 自分に飼い主のニオイを付けたい
このどちらもあるかと思います。飼い主から不快なニオイがするときは自分のニオイを付けることで、その不快なニオイを隠したいと考えているのでしょう。
逆に自分に飼い主のニオイを付けたい場合は、大好きな飼い主のニオイを身にまとうことで安心したいからと考えられます。
洗濯洗剤、柔軟剤、香水など、人間にとっては良い香りでも犬にとっては不快な香りなものもあります。愛犬にとっても優しい香りを身にまとうようにしましょう。
3.飼い主を落ち着かせたい
犬が飼い主の服に体を擦りつけるのは、飼い主を落ち着かせたいからです。
飼い主が不安なときや緊張しているとき、興奮しているときなど、落ち着かせたくてスリスリすることがあります。
また、飼い主が悲しんでいるとき、落ち込んでいるときにも、体を擦りつけることで「大丈夫だよ」「安心してね」という気持ちを伝えようとしています。
言葉では伝えることのできない感情も、愛犬には伝わってしまうことがあります。飼い主の不安な気持ちが伝わると、犬も不安な気持ちになってしまうことがあります。
愛犬からの「落ち着いて」のサインを受け取ったときは、心のコントロールをしてみましょう。愛犬のスリスリが癒しになったり、心を落ち着かせてくれたりすることもあるでしょう。
4.体の痒みを取り除きたい
犬が飼い主の服に体を擦りつけるのは、体の痒みを取り除きたいからです。
体のどの部分をスリスリしているでしょうか。おしりを擦りつけてくるときは、おしり周りに痒みがあるのかもしれません。肛門嚢の分泌物は正常に排出できているでしょうか。
頭や顔を擦りつけてくるときは、目や耳や口の中に痒みがあるのかもしれません。目はスリスリすることで傷つけてしまいやすいので注意深く見てあげてください。
耳であれば、耳垢が溜まっていたり、外耳炎になっていたりする可能性があります。耳垢が茶色っぽかったり黒っぽかったりするときは、動物病院で診てもらった方が安心です。
口の中の痒みは、歯周病が原因かもしれません。歯石や口臭が気になっているのであれば、動物病院で歯科検診を受けましょう。犬にも毎日の歯磨きをし、口腔内の健康を維持することが大切です。
まとめ
犬が飼い主の服に体を擦りつける理由4つを解説しました。
- 要求したいことがある
- ニオイを付けたい
- 飼い主を落ち着かせたい
- 体の痒みを取り除きたい
愛犬のスリスリには、飼い主へのメッセージが込められています。飼い主に気づいてほしいことがあるのです。些細な仕草や行動からも愛犬の気持ちを読み取って対処しましょう。
■関連記事
・朝、犬が突然体調不良に→急遽病院へ駆け込んだら…獣医が下した『まさかの診断結果』が9万再生「え、かわいい」「そんなことある?w」の声
・犬が見せる『ストレス限界サイン』3選!こんな行動をしていたら必ず対処して!
・生後3ヵ月の赤ちゃん犬を『初めてプールに入れようとした』結果…必死すぎる『愛おしい行動』に3万9000いいね集まる「かわいい」「癒される」の声
・ブラッシングのため、大型犬に『上見て』とお願いした結果…『まさかの対応』が13万再生「間違ってはないけどww」「顔がw」と爆笑
・散歩中の大型犬に『居るはずのない人が居たら気付くのか?』を検証してみたら…想像を超える反応と『まさかの結末』が10万再生「可愛すぎる」