「あなたが嫌いです」と伝えているときに見せるサイン
犬は、この人「苦手だな」「嫌いだな」と感じると、ストレスサインを発したり、避けるような行動をしたり、無視したりするようになります。具体的にどのような行動をするのか詳しく見ていきましょう。
1.ストレスサインが見られる
犬が飼い主に対して不信感や嫌悪感を抱いているときに「ストレスサイン」を示すことがあります。たとえば、以下のような行動が見られるでしょう。
- あくびを頻繁にする
- 自分の鼻や口のまわりを舐める
- 穴を掘るような仕草をする
- 体を掻く
これらの行動は、犬が嫌っている相手に遭遇したことで感じているストレスや不安をやわらげようとしているときに見られる自然な反応です。飼い主さんに触られるたびにこのような反応が出る場合、犬はその接触に嫌悪感を持っている可能性があります。
2.目をそらす・呼びかけを無視する
犬は信頼している相手に対して、積極的に目を合わせたり、声をかけられるとすぐに反応したりします。逆に、目をそらしたり、呼んでも近寄ってこなかったりなど無視するような行動を見せるのは「距離を置きたい」「関わりたくない」という意思のあらわれです。
とくに、以前はよく反応していたのに最近になってこうした態度を取るようになった場合、過去の嫌な経験や、飼い主さんの行動が原因で警戒心が芽生えた可能性があります。関係がこじれる前に原因を探り、対策をおこないましょう。
3.唸る
唸り声は、犬が「これ以上近づかないで」「やめてほしい」と伝える強いサインです。これは怒っているというよりも、恐怖や不快感が高まったときに発する防衛的な行動で、「嫌い」という感情が限界に達している状態とも言えるでしょう。
犬が唸り声をあげているときは、無理に近づいたり、触ろうとしたり、怒鳴ったりすると状況を悪化させる恐れがあります。防衛本能から噛みつくなどの攻撃的な行動に出る場合もあります。犬を刺激しないようにそっと離れて落ち着くまで待ちましょう。
4.身体をブルブルと震わせる
寒くもないのに犬が体をブルブルと震わせている場合、不安や恐怖を感じていることが多いです。
飼い主さんが近づいただけで体を震わせるようなら、過去に怒鳴られた、叩かれた、無理に抱っこされたなど、嫌な経験が積み重なって「この人は怖い存在」と認識している可能性があります。
また震えは単なる一時的な反応ではなく、心理的なストレスがかかわっているときにも見られます。愛犬の様子をよく観察し、ストレスがかかわっていると思われる場合は早めに対処する必要があるでしょう。
愛犬との関係を修復するための方法
犬との関係を回復するためには、まず「なぜ嫌われてしまったのか」を冷静に振り返ることが必要です。大きな声で叱ったり、無理やり何かをさせたりしていなかったかを考えてみましょう。
次に、犬のペースに合わせて接することが大切です。無理に触れたり、抱っこしたりするのではなく、優しい声かけやおやつを使ったポジティブなかかわりからはじめます。
声かけは、できるだけポジティブな言葉を使うようにしましょう。犬は、人間の言葉を理解することはできませんが、ポジティブかネガティブかを察することはできます。
人との関わりに慣れてきたら、アイコンタクトや一緒に遊ぶ、ブラッシングなどのスキンシップを通じて距離を縮めましょう。
まとめ
犬が飼い主さんに対して「嫌いです」と伝えるサインは、決して攻撃的なものばかりではありません。むしろ、小さな行動の変化やストレスサインとしてあらわれることが多いでしょう。たとえば、目をそらす、口のまわりを舐める、震えるといった行動が見られるようになります。
悲しいですが、このような行動が見られたら、愛犬に嫌われている可能性を考えなければいけません。関係を悪化させないためにも、犬の気持ちを尊重し適切に対応しましょう。くれぐれも無理に触ったり、愛情を押しつけたりしないように注意してくださいね。
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