「柴距離」とは?
多くの柴犬飼い主が経験する、独特の距離感がありますよね。それは、甘えたい気持ちを見せつつも、ベタベタとした触れ合いを好まない、まるでツンデレのような関係性から生まれます。
この柴犬特有の行動は、愛情表現の裏返しとも言える、柴犬ならではのコミュニケーションスタイルであり、私たちはそれを愛情を込めて「柴距離」と呼んでいます。
他の犬種、例えば人懐っこく常に飼い主に寄り添うことを好む犬種と比較すると、柴犬は少し違います。
柴犬は飼い主の存在を認識し、信頼を寄せながらも、自分のペースや空間を大切にする傾向が強く見られるのです。
この自立心の高さと、時に見せるクールな態度は、柴犬が持つ古来からの狩猟犬としてのルーツや、日本犬としての独立した気質に深く根ざしていると考えられてます。
柴犬が離れたがる具体的なシチュエーション
過度な触れ合いを嫌がるとき
柴犬は飼い主からの愛情表現を喜ぶ一方で、過度なスキンシップを苦手とする傾向があります。例えば、長時間抱きしめられたり、何度も執拗に撫でられたりすると、落ち着かない様子を見せたり、体をそらしたりすることがあります。
これは、柴犬が自分のパーソナルスペースを大切にしているためであり、過度な干渉はストレスにつながることがあります。愛情表現をするときには、愛犬の反応を見ながら、適度な距離感を保つようにしましょう。
ひとりの時間を大切にするとき
柴犬は独立心が強く、自分のテリトリーで静かに過ごす時間を好みます。クレートの中や自分のベッドなど、安心できる場所で休息している時や、何か集中して考えているような時には、そっと見守ってあげることが大切です。
無理に構おうとすると、嫌がって逃れたり、場合によっては唸ったりすることもあります。愛犬がひとりの時間を満喫しているときは、邪魔せずにそっとしておくことが、信頼関係を築く上で重要なことです。
警戒や不安を感じているとき
見慣れない人や動物、初めての場所や大きな音など、柴犬が警戒心や不安を感じる状況では、安全を確保しようとして飼い主から距離をとることがあります。
このような時、柴犬は周囲の状況を慎重に観察し、身を守ろうとします。無理に近づこうとしたり、不安な状況に放置したりすると、さらに警戒心を強めてしまう可能性があるので注意しましょう。
安心できる場所に誘導し、落ち着くまで寄り添うことが大切です。
気分が乗らないとき
人間と同じように、柴犬にもその日の気分というものがあります。遊びたい気分ではない時や、眠たい時、あるいは単に構ってほしくないと感じている時など、飼い主さんからの誘いをそっけなく断ることがあります。
無理に遊びに誘ったり、抱き上げようとしたりすると、嫌がって距離をとろうとします。愛犬の気持ちを尊重し、気分が乗らない時はそっとしておくことも、良好な関係を築くために必要なことです。
「柴距離」との上手な付き合い方
「柴距離」を理解するためには、まず犬のペースを尊重することが基本です。触れ合いや遊びのタイミングは、常に柴犬に主導権を委ねましょう。彼らが自分から近づいてきた時や、アイコンタクトで何かを伝えようとしてきた時が、コミュニケーションの絶好のチャンスです。
次に、パーソナルスペースを理解することが重要です。柴犬が安心して過ごせるクレートやベッドなどを用意し、そこにいる時はそっと見守りましょう。
また、ボディランゲージを学ぶことは、柴犬の気持ちを理解する上で不可欠です。尻尾の動き、耳の向き、目の表情、体のこわばりなどから、彼らが何を伝えようとしているのかを読み取ってみてください。嫌がっているサインを見逃さずに、無理強いしないことが大切です。
穏やかな声かけ、優しい触れ方、適切な訓練、そして何よりも愛情を持って接することで、柴犬は飼い主を信頼し、安心感を覚えます。
最後に、適度な距離感を楽しむという考え方も大切です。ベタベタしない自立した関係性も、柴犬との暮らしの魅力のひとつです。柴犬の独立心を尊重し、お互いのペースを守ることで、長く快適な共同生活を送ることができるでしょう。
「柴距離」は、決して愛情がないわけではありません。むしろ、柴犬なりの愛情表現であり、自立した関係性の証なのです。
まとめ
一見そっけなく感じる「柴距離」ですが、これは柴犬特有の愛情表現のひとつです。
懐いてくれていないようで寂しく感じるかもしれませんが、この自立心の高さが柴犬の魅力でもあります。
たまに甘えてくるツンデレな性格を楽しみながら、柴犬との生活を充実させていきましょうね。
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