犬は『鏡に映っている自分』を認識している?
結論から言うと犬は鏡に映っている姿を自分だと認識していません。ただし何か生き物がいるということはわかるようです。
そもそも犬は視力が悪く、人間で言うと0.3程度の近視とされています。鏡に映っている自分も『犬の形のようなもの』にしか見えていません。
犬は相手を認識するとき、姿よりもニオイや声を重要な情報とします。鏡を見ると知らない誰かがいるはずなのに、ニオイや声がないので不思議に感じて面白い反応をするようです。
警戒心が強い犬は鏡を見て吠える
では鏡を見て反応する犬とあまり反応しない犬との違いは何かわかりますか?答えは性格です。
警戒心が強い犬や縄張り意識が強い犬は吠えやすいです。鏡に映った自分を見て吠える犬も『不審者が現れた』と思って吠えるようです。
しかしそのような犬は家の前を通行人が通ったときやインターホンが鳴ったときなど、些細なことで警戒して吠えるのではないでしょうか?
鏡やガラスに自分の姿が映ると犬が吠えてしまうので、カーテンを閉めなければならない、鏡のある場所に連れていけないという飼い主さんはいると思います。
犬に鏡を見て吠えるのをやめさせるのは、無駄吠えをやめさせることでもあります。
犬に無駄吠えをやめさせるには?
吠えやすい犬は本来持っている性格もありますが、環境も大きく影響しています。飼い主と過ごす時間が短いと『自分の身は自分で守らなきゃ』という意識が芽生え、警戒心が強くなります。
逆に飼い主と過ごす時間が長いと『自分は守られているんだ』という意識が芽生え、あまり警戒しない吠えにくい犬に育ちます。
また家の中で自分のスペースがないと、犬は家全体が自分の縄張りだという感覚になります。よって縄張りに近づいてくる生き物に対して警戒しやすくなり、吠えに繋がります。
些細なことで吠える犬には家の中にケージやベッドなどを置き、犬が安心できる場所を作ってあげてください。
犬が初めてのものに警戒してしまうのであれば、犬がよく寝ている場所に使い慣れたタオルを敷いて見るのも良いでしょう。
犬が鏡に慣れることはできる
鏡にあまり反応しない犬の場合、吠えなくても近づいてみたり目を逸らしたりすることはあると思います。
犬にとって目を逸らすというのは『あなたに敵意はありません』というサインです。鏡を見て犬が目を逸らしたら、知らない相手に礼儀正しく接しているということになります。
人間からすると笑ってしまいますが、犬は『とりあえず安全だ』とわかっているようです。鏡を理解しなくても慣れることはできます。
散歩コースに鏡やガラスがあると、怖がってしまう犬もいます。しかし犬が騒いで迷惑をかけることがなければ、何度かその場所を歩いて慣らしてみてください。
何度も繰り返して害がないとわかれば、苦手を克服できる可能性があります。
まとめ
犬が吠えるのは知らないことが多くて怖いから、という理由がほとんどです。家の外には楽しいことがたくさんあって、何かあっても飼い主が守ってくれるという安心感があれば吠えも減ります。
犬が人間の文明を完全に理解することはできませんが、楽しいものがたくさんあるということはわかります。
せっかく家族に迎え入れた愛犬ですから、積極的に外に連れ出して楽しい世界を見せてあげましょう。
■関連記事
・1時間、大型犬をお留守番させた結果…血の気が引く『衝撃のハプニング』が781万再生「もはや笑うしかない…w」「いい顔してて草」と話題に
・犬が布団に入りたがる5つの理由
・水を飲み終わった犬→軽い気持ちで冗談を言ったら…言葉を理解しているとしか思えない『まさかの行動』が1万4000再生「賢いw」「可愛すぎ」
・宅配便の荷物を受け取ったら、犬が…まさかの『豪快すぎるお手伝いをする光景』が62万再生「激しすぎて草」「自分宛だと思ってる?w」と爆笑
・『ワシは犬ではない…』柴犬に知らされた衝撃の事実→まるで『会話しているかのような光景』に13万いいね「本当に言ってそうw」と大反響